積立期間が短いほど「リスクの取り過ぎ」には要注意
20代・30代の若者のように最低でも30年以上積立投資ができる人は、値動きの大きめな国内外の株式の割合を多めにした投資信託の積立投資でも大きな問題はないでしょう。「時間」と「値下がり」を味方に付けられるのが積立投資です。将来を信じて続けましょう。
40代・50代から始める人は、若者より積立期間が短くなりますので、株式100%の投資信託で積み立ててしまうのには注意した方がよいでしょう。
とはいえ、まだ40代前半であれば、25年前後は続けられる可能性があります。そのくらい続けられるなら、株式の割合は多めでもよいかもしれません。一方、50代半ば以降の人は、続けられても10年強でしょう。もちろん、積立をやめても保有し続けることはできますので、積立終了時点の評価額で運用結果を判断する必要はありませんが、リーマンショック級の暴落はまたいつ起きてもおかしくはありません。そのときに大きく資産を目減りさせないためにも、株式を多めにし過ぎないことが重要でしょう。
50代に入ってから始める人は、4資産分散や8資産分散などの、資産複合型(バランス型)のファンドあたりをコア(核)にして行う積立投資が無難でしょう。コアをしっかりと固めた上で、余裕資金があるなら、サテライト(衛星)で株式などの個別資産に投資するファンドを追加するくらいがよいでしょう。
つまり、積立期間が短めな人ほど、リスクの取り過ぎに注意しながら積立投資のポートフォリオ(商品の組み合わせ)を考えるべきです。
では次回は、毎月5万円のシミュレーションです。お楽しみに!