積立期間29年4カ月で2000万円突破!

今回のシミュレーション結果を見ると、「対元本増加率」は、前回、前々回(第1回、 第2回) と同じであることが分かります。つまり、年4%という利回りが同じであれば、当然、投資元本が増える“率”も同じになるということです。

年4%の複利運用と同様に増えていくとすると、積立期間に応じて以下のようにお金が増えていくことが分かります。

積立期間10年 … 約1.2倍
積立期間20年 … 約1.5倍
積立期間30年 …  2倍弱
積立期間40年 …  2.5倍弱

毎月3万円の積立ができると、30年間で元本は1000万円を超え、40年間では1500万円近くまで積み立てることができます。その元本を年4%の複利運用と同様に運用できるとすると、30年後の元利合計は2000万円を超え、40年後の元利合計は3500万円超にもなります。

5年ほど前に話題になった「老後2000万円問題」でクローズアップされた金額「2000万円」も、毎月3万円の積立投資を30年ほど続ければクリアできる可能性があることが分かります。

ちなみに、ちょうど2000万円になる積立期間を正確に計算してみると、29年4カ月でした。30歳から始めれば、60歳になる前に2000万円が達成できるわけです。

ついでに、ちょうど3000万円になる積立期間も計算してみると、36年9カ月でした。ということは、大卒の新社会人が就職後すぐに毎月3万円の積立投資を始めれば、60歳までには3000万円が達成できる計算になります。

やはり、「時間を味方につける」、これが最強の資産形成法なのだと痛感しますね。

NISAを使った積立投資は、「とにかく始める」、これが重要です。迷っている時間がもったいないです。そして、第1回(毎月5000円) 、第2回(毎月1万円) と見てきて分かるとおり、積立金額が多いほど、より多くの金額が貯まります。当たり前のことではありますが、積立額を少しでも多くできるように家計の見直しなどをして捻出しましょう。

必要以上の保険に加入していませんか?
使用頻度の少ないサブスクはありませんか?
ムダを削って、積立投資を増やすべきだと思います。