売り時意識は依然として高く約8割に
現在の不動産市況について「売り時だと思う」「どちらかと言えば売り時だと思う」と回答した人は合計で79.8%に達し、依然として売り時意識が強いことがわかりました。
売り時だと思う理由としては、「不動産価格が上がったため」が75.6%と最も多く、次いで「今なら好条件での売却が期待できるため」が57.2%と、前年の調査と比較して7ポイント増加しました。
買い時意識は低下傾向に 「住宅ローン金利上昇」を懸念する声も
一方、「買い時だと思う」「どちらかと言えば買い時だと思う」と回答した人は合計で32.8%にとどまり、前年の調査と比較して3.5ポイント減少しました。
買い時だと思う理由としては、「住宅ローンの金利が低水準」が56.3%と最も多く挙げられましたが、前年の調査結果と比べると4.5ポイントの上昇にとどまりました。
また、「今後、住宅ローンの金利が上がると思われる」と回答した人は48.2%にのぼり、前年の調査結果と比べると4.5ポイント増加しました。住宅ローン金利の上昇を懸念して、買い時を逃してしまう可能性も考えられます。
今回の調査結果から、不動産市場は売主優位の状況が続いていることがうかがえます。住宅購入を検討している人は、今後の金利動向や不動産価格、自身のライフプランなどを総合的に判断し、慎重に検討を進める必要がありそうです。
【調査概要】
調査名称 : 不動産情報サイト「ノムコム」住宅購入に関する意識調査(第27回)
調査時期 : 2024年7月1日(月)~7月14日(日)
調査対象 : 「ノムコム」会員※(会員数:219,874人 ※2024年6月時点)
※不動産購入検討者を中心とした不動産情報サイト「ノムコム」の会員
有効回答数 : 2,043人
調査方法 : インターネット上でのアンケート回答