中古億ションの成約件数に手がかりも、謎が深まる

成約価格が上昇ということは、平均を押し上げる動きとして高額物件の成約状況に何かあった可能性が。そこで調査は東京23区で1億円以上の中古マンションのみなし成約件数を分析。結果はきれいな右肩上がりで、特に今年3月と4月は断トツの高水準です。しかし図表1だと3月と4月の間でも成約価格が大幅に高騰しましたが、成約件数には大きな差が見られません。謎が深まるばかりです。

図表3 東京都23区10,000万円以上の成約物件数

出典:マンションリサーチ株式会社「中古マンションマーケットの急速な二極化の実態とは?」

2024年4月の超高額物件は圧倒的な成約件数だったことが判明

中古億ションでも価格帯によって成約状況に違いがあるのでしょうか。そこで調査は前述の成約件数の内訳を分析。結果は1億5000万円以上の中古マンションだと2024年4月の成約件数が圧倒的に高い水準だったことが明らかに。成約価格を押し上げている要因は超高額物件の成約急増にありそうです。

それにしても1400万人都市・東京とはいえ、1億5000万円以上の超高額物件の成約がたった1カ月で90件近くもあるのは驚きですね。

図表4 東京都23区15,000万円以上の成約物件数

出典:マンションリサーチ株式会社「中古マンションマーケットの急速な二極化の実態とは?」