国内株式型の資金流入額1位は「日経225ノーロードオープン」(520.81億円)

 

4月の国内株式型の資金流入額1位は「日経225ノーロードオープン」の520.81億円だった。先月の80億円を大きく上回り、国内公募の追加型投資信託(ETF除く)全体でも5位となっている。4月の日経平均株価は、2022年9月以来1年7カ月ぶりの大幅な下落となった。月末の終値は3万8405円66銭で、前月末比1963円78銭(4.86%)の下落を記録した。この下げの主な要因は、米国のインフレが根強く続いていることから、FRB(米連邦準備理事会)の利下げ期待が後退したことにある。

東京市場では、金利動向に敏感なハイテク関連株が特に影響を受け、東京証券取引所に上場する主要な半導体関連銘柄で構成される日経半導体株指数は、3月末比で10.94%もの大幅な下落を示した。さらに、イスラエルがイランを攻撃するなど中東情勢の緊迫化も市場に影響を与えた。地政学的リスクの高まりを受けて、投資家がリスク回避のために持ち高を減らす動きが広がったことも、株価下落に拍車をかけたのである。4月の日経平均株価の下落は、米国の金融政策や国際情勢など、複数の要因が重なった結果であり、投資家のリスク回避姿勢が強まる中で、短期的な調整局面を迎えたといえるだろう。

■日経225ノーロードオープン
基準価額 2万8409円
信託報酬 0.55%(年率・税込)
純資産残高 3182.88億円

<騰落率>
1カ月 -4.96%
3カ月 6.43%
6カ月 25.20%
1年  34.85%

※4月末時点

国内株式型の純資産残高1位は「ひふみプラス」(5769.77億円)

 

4月の国内株式型の純資産残高1位は「ひふみプラス」だった。レオス・キャピタルワークス株式会社が運用する投資信託「ひふみ投信」と「ひふみプラス」が、株式会社格付投資情報センター(R&I)選定の「R&I ファンド大賞 2024」で優秀ファンド賞を受賞した。特に「ひふみ投信」は、投資信託10年部門で6年連続の受賞となり、長期的に安定した運用成績を収めていることが分かる。この受賞は、レオス・キャピタルワークス株式会社が投資家のために質の高い運用サービスを提供し続けてきた証であり、同社の投資哲学と運用能力の高さを示している。受賞を励みに、同社は今後も顧客の資産形成を長期的にサポートしていくとのことである。

「ひふみ」シリーズは、長期的な視点で優れた運用成績を上げており、多くの投資家から信頼を得ている。今回の受賞は、同シリーズが投資信託市場で高く評価されていることを裏付けるものであり、今後もその人気と評判は続くだろう。

■ひふみプラス
基準価額 6万837円
信託報酬 1.078%(年率・税込)
純資産残高 5769.77億円

<騰落率>
1カ月 -3.52%
3カ月 6.40%
6カ月 19.81%
1年  29.51%

※4月末時点