ゼネラル・エレクトリック(GE)は、エネルギー、電気、金融の分野で世界170カ国に展開する多国籍企業です。現在は航空宇宙事業に注力しており、2024年には発電事業と再生可能エネルギー事業を分社化する予定です。この記事では、ゼネラル・エレクトリックの詳しい事業内容と、株価が上昇している理由について解説します。
ゼネラル・エレクトリック(GE)の事業内容
ゼネラル・エレクトリックの起源は、発明家として知られるトーマス・エジソンが設立した電気照明会社にさかのぼります。1892年にトムソン・ヒューストン社と合併して「ゼネラル・エレクトリック」となり、その後、さまざまな企業やメーカーとの提携を通じて事業を拡大してきました。
ゼネラル・エレクトリックは現在、エネルギー、電気、金融の分野で世界170カ国に展開する多国籍企業です。産業分野では、航空機エンジン、発電設備、医療機器などを生産していて、スタービンは世界トップシェアを誇ります。
2018年6月に、GEは再建計画を発表しました。この計画では、航空、電力、再生可能エネルギーに注力する方針が示されました。また、2021年11月には、航空、ヘルスケア、エネルギーの3事業への分割を発表。2023年1月に、ヘルスケア部門のスピンオフが完了しました。
ゼネラル・エレクトリックは現在も世界をリードする企業であり、今後も成長を続けていくことが期待されます。
明治中期に日本に進出
ゼネラル・エレクトリックは、明治中期から日本に進出し、各地で事業を展開してきました。特に、1960年には日本初の原子力発電事業に携わる「日本ゼネラル・エレクトリック」を設立するなど、日本のエネルギー産業にも深く関わってきました。
ゼネラル・エレクトリックは日本の経済発展に大きく貢献してきた企業であり、今後も日本の成長を支える重要な役割を果たしていくことが期待されます。
ゼネラル・エレクトリックの株価はS&P500を大きく上回る上昇
ゼネラル・エレクトリックの株価は、ここ1年で約2倍に上昇しています。これは、同社の航空宇宙事業が好調なことが主な要因です。
ゼネラル・エレクトリックの航空宇宙事業は、世界最大の航空機エンジン製造会社です。同社のエンジンは、ボーイングやエアバスなどの主要な航空機メーカーに採用されています。
航空需要は、新型コロナウイルスのパンデミック(世界的大流行)の影響で大きく落ち込みましたが、現在は回復しています。この回復は、ゼネラル・エレクトリックの航空宇宙事業に恩恵をもたらしているのです。
ゼネラル・エレクトリックの株価は、過去5年間で最も高い水準で取引されており、1年前の約2倍です。一方、S&P500種株価指数全体では過去1年間で約9%の上昇にとどまっています(8月7日時点)。
また、アップル(約8%)やテスラ(約-13%)、マイクロソフト(約18%)といった米主力銘柄を大きく上回る上昇率となっているのです。