S&P500種株価指数は5カ月連続で上昇し、過去最高値も視野に

 
 

7月のS&P500種株価指数は5カ月連続上昇し、2021年8月以来の長期上昇となった。米国では強気の見方が増えており、年内にS&P500種株価指数が高値を更新するとの予想も増えている。31日の終値は4588.96と2022年1月につけた過去最高値(4796.56) まで約200ポイントとなっている。

SBI証券と楽天証券では、7月もS&P500種株価指数を対象にしたインデックスファンドの人気が高かった。

SBI証券
2位 SBI・V・S&P500インデックス・ファンド
3位 eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)

楽天証券
1位 eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)

インデックスファンドの中でも最大の純資産残高を誇る「eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)」の7月末の基準価額は2万2984円と過去最高値を更新している。同ファンドは円建てのS&P500種株価指数を対象にしているので、円安・ドル高が基準価額の上昇に寄与した。

■eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)
基準価額 2万2664円
信託報酬 0.09372%(年率・税込)
純資産残高 2兆3557.46億円

<騰落率>
1カ月  8.6%
3カ月 18.2%
6カ月 25.7%
1年     23.8%

※6月末時点

SBI・Vシリーズに新ファンドが5本追加

人気の投資信託「SBI・Vシリーズ」を運用するSBIアセットマネジメントは、6月8日から新たに5本のVシリーズ投資信託を設定すると発表した。これらの新商品は、2024年から始まるつみたてNISAを控え、各社の顧客獲得戦略が激化している中での発表となった。

「SBI・Vシリーズ」は、低コストで人気の投資信託で、「eMAXIS Slimシリーズ」と並んで、2大人気ファンドシリーズといっても過言ではない。

SBI・Vシリーズは低コストのインデックスファンドとして人気がある。これまでに米国株式と世界株式に投資する4本のファンドを設定・運用し、純資産総額は1兆円を超えている。

2023年6月8日、SBI・Vシリーズは5本のファンドを追加設定した。新たに設定されたファンドは以下の通りである。

SBI・V・米国増配株式インデックス・ファンド
SBI・V・先進国株式(除く米国)インデックス・ファンド
SBI・V・世界小型株式(除く米国)インデックス・ファンド
SBI・V・米国小型株式インデックス・ファンド
SBI・V・新興国株式インデックス・ファンド

これらのファンドはすべて低コストで、インデックスに連動するファンドを運用している。そのため、投資家は手間なく低コストで資産形成ができる。

今回発表された5商品は、主に外国株式に投資するインデックスファンドだが、「米国増配株」「世界小型株」などこれまでの米国大型株中心のファンドを補完する形となっている。

これらの新商品の登場により、SBI・Vシリーズはより充実したラインナップとなり、投資家の選択肢が広がった。2024年から始まる新しいNISAに向けて、SBIアセットマネジメントは、さらに顧客獲得を図っていくことになるだろう。