国内株式型では高配当株ファンドが人気

 

国内株式型の資金流入額ランキング6位と7位に高配当株に投資するファンドがランクインしている。ランキング6位の「日本好配当リバランスオープン」は、日経500種平均株価採用銘柄を予想配当利回りの高い順にランキングし、上位70銘柄程度を投資対象とするアクティブファンドである。5月の資金流入額は103億円と単月で初めて100億円を超え、6月も約95億円と高水準の資金流入が続いている。同ファンドの組入銘柄の予想平均は4.59%と東証プライム市場の加重平均利回りの2.33%を大きく超えており(6月7日時点)、7月以降も高水準の資金流入が続くかに注目している。

■日本好配当リバランスオープン
基準価額 1万1592円
信託報酬 0.913%(年率・税込)
純資産残高 492.5億円

<騰落率>
1カ月   3.30%
3カ月   3.44%
6カ月 15.90%
1年     22.09%

※6月7日時点

「トヨタ自動車/トヨタグループ株式ファンド」が高リターン

 

国内株式型の6月リターン1位は、「トヨタ自動車/トヨタグループ株式ファンド」の16.8%だった。同ファンドは、トヨタ自動車株式会社およびそのグループ会社の株式に投資するアクティブファンドである。トヨタ自動車に最大50%、トヨタの連結子会社および持分法適用関連会社の株式に時価総額に応じて残り50%を投資し、トヨタグループの株価をストレートに反映する投資成果を目指している。6月下旬は米ドル高・円安が進行し、株式市場は、輸出関連企業の業績改善期待から月末にかけて続伸。バブル崩壊後の最高値を更新した。そうした点が同ファンドのパフォーマンスにも寄与していると考えられる。

■トヨタ自動車/トヨタグループ株式ファンド
基準価額 3万3754円
信託報酬 0.759%(年率・税込)
純資産残高 1403.34億円

<騰落率>
1カ月 16.8%
3カ月 25.3%
6カ月 35.9%
1年     21.1%

※6月末時点

6月の国内株式型の純資産残高1位は「ひふみプラス」(5231.94億円)

 

6月の国内株式型の純資産残高1位は「ひふみプラス」だった。同ファンドは、「日本をねっこから元気にする」をコンセプトに、主に日本の成長企業に投資するアクティブファンドである。6月は5.64%のプラスリターンで、1年騰落率も18.00%と高い。7月以降も純資産残高を増やすかどうかに注目している。

■ひふみプラス
基準価額 5万1552円
信託報酬 1.0780%(年率・税込)
純資産残高 5231.94億

<騰落率>
1カ月  5.64%
3カ月 11.07%
6カ月 16.54%
1年     18.00%

※6月末時点