オルカンの純資産残高が1兆1000億円を突破

 

5月は「eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)」に約389億円の資金が流入し、純資産残高は約1兆1027億円となった。4月14日に1兆円の大台を達成してからも高水準の資金流入が続いている。同ファンドは、「MSCI オール・カントリー・ワールド・インデックス(配当込み、円換算ベース)」に連動する投資成果をめざすインデックスファンドで、このファンド1本で全世界の株式に国際分散投資できる便利なファンドである。5月末時点における組入上位の国・地域は、以下の通り。

1.米国        59.6%
2.日本         5.6%
3.イギリス  3.5%
4.フランス  3.0%
5.カナダ     2.8%

 同ファンドは2018年10月31日にファンド設定されたので、約4年5カ月での1兆円達成となった。公募株式投資信託(ETF除く)の中で純資産残高1位の「eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)」は約3年7カ月で1兆円を突破しているので、そのスピードには及ばないものの、2023年は日本株や欧州株の上昇によって、5月末時点における1年騰落率は+10.4%とパフォーマンスは好調である。さらに、5月11日から信託報酬を0.11440%以内から0.11330%以内(税込)に引き下げており、6月以降も高水準の資金流入が続く可能性は高いだろう。

■eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)
基準価額 1万8280円
信託報酬 0.1133%(年率・税込)
純資産残高 1兆1027.7億円

<騰落率>
1カ月 4.6%
3カ月 6.7%
6カ月 7.4%
1年   10.4%

※5月末時点