新聞5紙を毎日読んだ日々
私は「整理部」という部署にも在籍しました。記事を取捨選択し、見出しをつけ、レイアウトなどの編集作業を朝刊、夕刊ごとに行います。このときは他紙も精読する必要があり、朝日、毎日、読売、日経、産経の5紙の朝夕刊を、文字通り隅から隅まで読んでいました。
取材や編集の現場を離れてからも、5紙を比較して読む習慣は続きました。さすがに現在は朝日と日経の2紙だけですが、「首相退陣」といった大きなテーマになるとコンビニで残り3紙を買い、読み比べてしまいます。
時間もお金もかかるし、迂遠なように映るかもしれません。でも、こうした作業をすると、全く別のテーマが何かのきっかけで有機的につながり、一網打尽に理解しやすくなる。そういった経験則があって、続いているのだと思います。
セミナーやYouTubeは情報の宝庫
私はジャズを聴いたり見たりするのが好きで、10年以上前からYouTubeの相当なヘビーユーザーです。コロナ禍以降、リアルなセミナーなどが開かれなくなって困っていたら、いつの間にかYouTubeで株式や為替、金利などに関する各種セミナーが数多くアップされているのを知りました。
これらは主に個人投資家向けで、企業年金など機関投資家目線とは異なる部分もありますが、バックグラウンドとなる経済環境や市場動向などについては共通した要素であり、大いに参考になりました。
こういったセミナーも、「立花隆流」に同様のテーマのチャンネルを複数視聴することで、理解が立体的に深まります。最近では対面でのセミナーも復活しつつありますね。新聞の広告欄などをチェックしていると、タイムリーな内容のものが結構あります。1つの会場に人が集まり、その反応を見ながら進められる講演や討論は、聴く側への浸透度がオンラインとは大きく違うと痛感しています。
投資というのは、ジャンルが異なっても背景が共通であったり、意外な部分でつながっていたりします。どうか「食わず嫌い」せず、無料のセミナーなどを活用して、広い範囲での知見の収集に励んでみてください。