4社共通の傾向:S&P500種株価指数を対象にしたインデックスファンドが人気
2023年1月の大手ネット証券会社のランキングでは、S&P500種株価指数を対象にしたインデックスファンドが人気だった。たとえば、三菱UFJ国際投信が運用する「eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)」の各ネット証券での順位は、以下の通り。
1.SBI証券 3位
2.楽天証券 1位
3.auカブコム証券 1位
4.マネックス証券 5位
同ファンドは、2022年に約6492億円の資金流入があり、純資産残高は1兆5980億円まで増加。純資産残高1位の「アライアンス・バーンスタイン・米国成長株投信Dコース毎月決算型(為替ヘッジなし)予想分配金提示型」の1兆6670億円との差は縮まってきている。「eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)」は、主にネット証券経由で「つみたてNISA」を通じた買いが続いており、2023年に純資産残高1位になる可能性は高いとみている。
■eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)
基準価額 1万8035円
信託報酬 0.0968%(年率・税込)
純資産残高 1兆5980.17億円
<騰落率>
1カ月 -6.9%
3カ月 -2.8%
6カ月 -1.5%
1年 -6.1%
※12月末時点
全体を見て:ブル型ファンドが人気
大手ネット証券では信用取引で積極的に取引している投資家も多く、短期で大きな利益を狙えるブル型ファンドの人気も高い。ただ、人気の「楽天日本株4.3倍ブル」の12月時点における1年騰落率は-47.3%となっており、大きな損失がでる可能性もある。損切りを徹底するなどリスク管理がきちんとできればいいが、ハイリスク・ハイリターンのファンドなので、長期での資産形成には適さないという点に注意が必要だ。
■楽天日本株4.3倍ブル
基準価額 8196円
信託報酬 1.243%(年率・税込)
純資産残高 564.98億円
<騰落率>
1カ月 -27.2%
3カ月 -2.5%
6カ月 -12.3%
1年 -47.3%
※12月末時点