名門「ピクテ」の好成績ファンド

2022年12月、「ピクテ・バイオ医薬品ファンド(毎月決算型)為替ヘッジなしコース」(以下:ピクテ・バイオ医薬品ファンド(毎月))の純資産総額が初めて1000億円を突破しました。設定来のリターンは400%を超えており、良好な成績も残しています(2022年11月末時点)。

【ピクテ・バイオ医薬品ファンド(毎月)】

出所:投資信託協会「投信総合検索ライブラリー」より著者作成

ピクテ・バイオ医薬品ファンド(毎月)には、なぜ多くの資金が集まったのでしょうか。理由を探りましょう。

分配金が人気を後押し

ピクテ・バイオ医薬品ファンド(毎月)に資金が集まった理由として、分配金が挙げられます。

同銘柄の純資産総額は、分配金が初めて支払われた2011年後半から増え始めました。分配金を引き上げた時期にさらなる増加が見られたものの、反対に分配金を引き下げた時期では純資産総額の減少が観察できます。

【分配金と純資産総額(2011年9月~2022年12月)】

出所:投資信託協会「投信総合検索ライブラリー」より著者作成

2022年の純資産急増は三菱モルガン証券が寄与か

三菱UFJモルガン・スタンレー証券は2022年5月、新たにピクテ・バイオ医薬品ファンド(毎月)の販売を開始しました。同銘柄の純資産総額を見ると、ほぼ同じ時期に上昇に転じていることがわかります。

【純資産総額(2021年~2022年)】

出所:投資信託協会「投信総合検索ライブラリー」より著者作成

 

三菱UFJモルガン・スタンレー証券は2022年12月、ピクテ・バイオ医薬品ファンド(毎月)で約146.86億円もの資金を集め、同社が公表する投資信託ランキングの資金流入カテゴリーでも2位となりました。ピクテ・バイオ医薬品ファンド(毎月)の純資産総額が1000億円を超えた背景には、三菱UFJモルガン・スタンレー証券の寄与があったのかもしれません。