公募株式投資信託(ETFを除く)は5,438億円の資金流入で24カ月連続の資金流入超
純資産総額 86,654,903百万円(-708,395百万円)
ファンド数 5,546本(-12本)
海外株式型や複合資産(バランスファンド)での資金流入が続いたことから、公募株式投信(ETF除く)には5,438億円の資金流入があり、24カ月連続で資金流入超となった。ただ、純資産残高は約7,084億円減少し、2カ月ぶりの減少となった。10月後半に150円台を突破したドル円相場が、11月には140円割れの水準まで大きく円高・ドル安が進んだことから、「先進国株式」や「先進国債券」を中心に基準価額が下落したからだ。10月までの円安・ドル高トレンドが変わった可能性もあり、今後の資金動向に変化があるのかどうかに注目している。
「eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)」に高水準の資金流入が続く
11月は「eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)」に652.55億円の資金流入があり、純資産残高は1兆6,301.54億円となった。これは、国内公募追加型株式投資信託(ETF除く)の中で2番目の大きさで、1位の「アライアンス・バーンスタイン・米国成長株投信Dコース毎月決算型(為替ヘッジなし)予想分配金提示型」の1兆7,803.73億円に迫る規模となっている。同ファンドは、米国を代表する株価指数であるS&P500指数(配当込み、円換算ベース)に連動する投資成果を目指すインデックスファンドで、保有コストである信託報酬が0.0968%(年率・税込)と低いのが魅力だ。つみたてNISAなどを利用して積立投資している投資家も多く、相場の動きにかかわらず毎月、純資産残高を増やしている。2023年は、同ファンドが国内公募追加型株式投資信託(ETF除く)の中で最大規模になるかどうかに関心が集まるだろう。