外国株式高配当株ファンドの純資産残高ランキング

出所:三菱アセット・ブレインズ提供のデータを基に編集部作成

2022年11月末時点における外国株式高配当株ファンドの純資産残高ランキングは上記の通りである。外国株式の代表的な高配当株ファンドを比較するため、ファンド名に「配当」「インカム」「連続増配」のキーワードを含むものを抽出し、純資産残高ランキング(11月末時点)を作成した。この中から、注目ファンドを3つ紹介する。

ピクテ・グローバル・インカム株式ファンド(毎月分配型)

主に世界の高配当利回りの公益株に投資するアクティブファンドである。純資産残高は1兆554億円と、国内公募追加型株式投資信託(ETF除く)の中でも3番目の大きさとなっている。電力やガス、水道、通信などの公益企業は収益基盤が安定しているので景気の影響を受けにくく、配当利回りが高いという傾向がある。同ファンドの組入銘柄の予想平均配当利回りは3.4%となっている。11月末時点における1年騰落率は+20.24%と好調で、2023年も純資産残高を増やしていくかどうかに注目している。

■ピクテ・グローバル・インカム株式ファンド(毎月分配型)
基準価額 2748円
信託報酬 1.81%程度(年率・税込)
純資産残高 1兆554億円


1カ月 -0.75%
3カ月 -6.41%
6カ月 -0.56%
1年 20.24%

(11月末時点)

LM・オーストラリア高配当株ファンド(毎月分配型)

「LM・オーストラリア高配当株ファンド(毎月分配型)」は、オーストラリアの株式市場に上場している高配当株に投資するアクティブファンドである。組入銘柄数は44で、業種別構成比率は、以下の通り。

1.金融 31.0%
2.資本財・サービス 14.1%
3.REIT 12.1%
4.一般消費財・サービス 10.8%
5.コミュニケーション・サービス 8.5%

同ファンドの11月末時点における予想平均配当利回りは5.4%で、1年末騰落率も19.45%と好調だ。オーストラリア準備銀行(RBA)の11月の利上げ幅は、0.25%と小幅にとどまった。また、米国もインフレのピークを迎え、FRBが利上げペースを緩和するとの見方がでていることもオーストラリアの株式市場にとってプラス要因となるだろう。

■LM・オーストラリア高配当株ファンド(毎月分配型)
基準価額 6976円
信託報酬 1.826%(年率・税込)
純資産残高 約1342億円


1カ月 2.82%
3カ月 -0.10%
6カ月 0.26%
1年 19.45%

(11月末時点)

米国株式配当貴族(年4回決算型)

S&P500配当貴族指数(配当込み、円換算ベース)に連動する投資成果を目指すインデックスファンドである。S&P500配当貴族指数は、S&P500種指数の構成銘柄の中から25年以上連続で増配している銘柄を対象とする。配当利回りは2.4%だが、業績が安定している銘柄も多く、安定的なリターンが期待できるファンドとして注目を集めている。11月末時点における1年騰落率も+21.2%と好調だ。

■米国株式配当貴族(年4回決算型)
基準価額 1万7603円
信託報酬 0.55%(年率・税込)
純資産残高 711.1億円


1カ月 -2.0%
3カ月 4.6%
6カ月 8.9%
1年 21.2%

(11月末時点)