ファンドマネージャーとして豊富なキャリアを持ち、人気ファンド「ひふみ」シリーズの最高投資責任者である藤野英人氏が“14歳の自分”に伝えたい「お金の本質」を綴った話題の書籍『14歳の自分に伝えたい「お金の話」』。

投資をする意味、投資の先にあるもの、お金を通して社会を見つめること……14歳に向け、やさしく語りかける言葉には、私たち個人投資家の大人にとってもハッとするものがあります。

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そんな同書の『はじめに』と、第4章『「人生」のこと』の一部を特別に公開します(全4回)。

第2回はこちら

※本稿は藤野英人著『14歳の自分に伝えたい「お金の話」』(マガジンハウス)の一部を再編集したものです。

投資家には今すぐなれる

投資家という仕事をこれまで身近に感じてこなかったかもしれないけれど、実は14歳の君でもすぐに投資家になれます。口座を開設するために大人の手助けは必要だけれど、株式市場は万人に開かれています。

海外、特にアメリカでは、10代のうちから株式投資にチャレンジして、小さな失敗や成功を重ねて、経済の仕組みを学んでいくというのが普通のこと。日本の10代も、もっと気軽に株式投資を始めたらいいんじゃないかなと思っています。

「人生初の株式投資に挑戦してみた」と話してくれたのは、都内在住の中学3年生、りょうが君でした。

もともとお父さんが投資をしていて、自宅に時々送られてくる株主優待に興味を持ったことがきっかけだったそう。コロナ禍の一斉休校で、自宅で過ごす時間が増えたので、「試しにやってみよう」と、ある製薬会社に的を絞ってお小遣いを投資してみたというりょうが君。「上がったり、下がったり、ドキドキしました」と正直に話してくれました。

「そうだよね。難しいよね。僕だっていまだに難しいと思っているよ」と返しました。

株式投資で利益を出すには、「売上や利益が上がりそうな会社を探す」という眼力が必要になります。

しかも、その〝伸びる可能性〟に他の人がまだ気づいていないタイミングで投資ができれば、株を安く買えます。やがてその会社の成績が伸びて、注目する人が増え、株価が高くなっていけば、株を買ったときの差額から利益が出るというわけです。

さて、この〝伸びる可能性〟を見極める眼力は、専門家ならではの知識とか、百戦錬磨の経験があって初めて備わるものと思われがちですが、実はそんなことはありません。むしろ、14歳の君のほうが伸びる会社を見つけられる可能性は高いのです。