2022年11月、楽天証券で多くの資金を集めたのは以下のファンドだった。
第1位「eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)」の概要
楽天証券の10月ランキング1位は、「eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)」だった。同ファンドは、米国を代表する株価指数であるS&P500種指数(配当込み、円換算ベース)に連動する投資成果を目指すインデックスファンドである。10月は9.8%のプラスリターンとなったものの、11月末時点における基準価額は19,380円と、10月末の20,365円に比べて約5%の下落となった。S&P500種指数は約5.3%上昇したが、同ファンドは円換算ベースのS&P500種指数を対象にしているので、円高・ドル安がマイナス要因となったのだ。円安・ドル高傾向のトレンドが変わりつつあるが、同ファンドの資金流入額に変化があるのかどうかに注目している。
■eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)
基準価額 20,365円
信託報酬 0.0968%(年率・税込)
純資産残高 1兆6,449.03億円
<騰落率>
1カ月 9.8%
3カ月 5.9%
6カ月 8.0%
1年 12.1%
※10月末時点
全体を見て:海外株式型ファンドが人気
楽天証券では11月も海外株式型ファンドの人気が高かった。ランキング2位の「楽天・全米株式インデックス・ファンド」は、「バンガード・トータル・ストック・マーケットETF」を主要対象とし、「CRSP USトータル・マーケット・インデックス(円換算ベース)」に連動する投資成果を目指すインデックスファンドで、これ1本で米国株式市場の投資可能銘柄4,000銘柄に幅広く分散投資できる。10月は+9.8%と高いリターンになり、1年騰落率も+8.7%と好調なので、12月以降も同ファンドが楽天証券のランキング上位に入る可能性は高いだろう。
■楽天・全米株式インデックス・ファンド
基準価額 20,991円
信託報酬 0.162%(年率・税込)
純資産残高 7,551.24億円
<騰落率>
1カ月 9.8%
3カ月 6.0%
6カ月 7.7%
1年 8.7%
※10月末時点