生命保険加入者は全体で約8割。30代で既に82.6%にも
日本FP協会のサイトに掲載されている「わたしたちのくらしとお金」で、定期的に掲載されているFPコラムがあります。2022年11月号のコラムは、「生命保険は必要?見直す際のポイントは?」がテーマ。生命保険が必要かどうかは、これまでもさまざまな議論が行われています。
コラムでは、生命保険文化センターの「令和元年度 生活保障に関する調査」のデータを引用し、「約8割の人が生命保険に加入している」という事実が浮き彫りになる一方、「加入していない約2割の人は本当に生命保険が必要ないのか」という点を問いかけています。
そのうえで、生命保険に加入する必要がないのはどういう人なのか、加入する必要性が高いのはどういう人なのかがきちっと整理されているので、自分自身が生命保険に加入するべきかどうかで悩んだ時は、参考にすると良いかもしれません。
では、生命保険は誰にとっても必要なものなのでしょうか。
これはかなり個人差があるので、自分の置かれた立場をしっかり見つめたうえで、加入するかどうかを検討する必要がありそうです。
まず、社会人になったばかりで生命保険に加入する必要はあるのでしょうか。それも、死亡保険が3000万円くらい下りる保険です。社会人になりたてで、すでに家族がいるという人は少数でしょう。
一般的なケースで考えれば、結婚するのはまだ当分先のことで、結婚するかどうかも分からない状況で、職域セールスの人から勧められるまま、高額の死亡保険が付いた生命保険に加入するのは、止めた方が良いでしょう。
ところが前出の「令和元年度 生活保障に関する調査」を見ると、案外、若いうちから生命保険に加入する人が多いようです。男女全体の数字を挙げると、
18~19歳・・・・・29.3%
20歳代・・・・・・59.2%
30歳代・・・・・・82.6%
40歳代・・・・・・89.9%
50歳代・・・・・・86.8%
60歳代・・・・・・83.8%
以上のようになります。正直、18~19歳で加入率が29.3%もあることに驚きますが、20歳代で59.2%もの人が、生命保険に加入しています。