注目の中小型株式ファンド
中小型株式ファンドの年初来リターン上位や純資産残高上位の中から、注目のファンドを3つ紹介する。
イーストスプリング・ジャパン中小型厳選バリュー株ファンド
中小型株式ファンドの2022年9月までの年間リターンランキング1位は、「イーストスプリング・ジャパン中小型厳選バリュー株ファンド」の4.01%だった。同ファンドは国内の中小型株に投資し、中長期的な値上がり益の確保を目指して運用を行うアクティブファンドで、9月末時点における組入上位銘柄は、以下の通り。
1.NOK 3.0%
2.大東建託 3.0%
3.コンコルディア・フィナンシャルグループ 3.0%
4.クレディセゾン 3.0%
5.リコー 2.9%
8月末の基準価額は1万8195円まで上昇し、設定来高値を更新した。投資家は人気のある大型株に注目しがちだが、今後は好調なパフォーマンスをだしている中小型株にも目を向けるべきだろう。
■イーストスプリング・ジャパン中小型厳選バリュー株ファンド
基準価額 1万7603円
信託報酬 1.925%(年率・税込)
純資産残高 27億4000万円
運用会社 イーストスプリング・インベストメンツ
<騰落率>
1カ月 -3.3%
3カ月 0.7%
6カ月 3.1%
1年 -2.2%
設定来 76.0%(2014年8月~)
※9月末時点
小型ブルーチップオープン
「小型ブルーチップオープン」は1996年7月に設定された。26年間の運用実績を持ち、設定来の騰落率も218.7%と好調だ。同ファンドは国内の中小型成長株に投資するアクティブファンドで、9月末時点における組入上位銘柄は以下の通り。
1.いすゞ自動車 4.6%
2.ジーエス・ユアサ コーポレーション 4.3%
3.SOMPOホールディングス 4.2%
4.豊田通商 3.9%
5.第一三共 3.9%
優良銘柄67銘柄に厳選投資し、長期では高いリターンをだしている。日経平均株価などの株価指数を対象にしたインデックスファンドは低コストで値動きがわかりやすいというメリットがあるが、市場平均並のリターンしか期待できない。好調なリターンをだしているアクティブファンドも、ポートフォリオに加えることを検討してもいいだろう。
■小型ブルーチップオープン
基準価額 1万6088円
信託報酬 1.672%(年率・税込)
純資産残高 122億7000万円
運用会社 野村アセットマネジメント
<騰落率>
1カ月 -4.5%
3カ月 2.9%
6カ月 -5.5%
1年 -8.2%
設定来 218.7%(1996年7月~)
※9月末時点
いちよし中小型成長株ファンド(あすなろ)
9月末時点における中小型株式ファンドの純資産残高1位は、「いちよし中小型成長株ファンド(あすなろ)」(754億2300万円)だった。同ファンドは、中長期的に上昇が期待される日本中小型株に特化した運用を行うアクティブファンドで、9月末時点における組入上位銘柄は、以下の通り。
1.東洋炭素 3.4%
2. プレミアグループ 2.7%
3. シーイーシー 2.1%
4. ナカニシ 2.1%
5.ネクステージ 2.0%
2022年9月末時点における6カ月騰落率は-3.54%、1年騰落率は-14.94%とさえないものの、中小型株の発掘で高い実績を持つ、いちよしグループのリサーチ力に期待したい。
■いちよし中小型成長株ファンド(あすなろ)
基準価額 1万4841円
円信託報酬 1.584%(年率・税込)
純資産残高 754億2300万円
運用会社 いちよしアセットマネジメント
<騰落率>
1カ月 -4.6%
3カ月 4.4%
6カ月 -3.54%
1年 -14.94%
設定来 48.41%(2016年6月29日~)
※9月末時点