老後資金の新しい考え方を実践
老後の生活費を考える「WPP」って何?
人生100年時代と言われるようになり、定年後も30?40年の老後生活を送ることになります。おひとりさまでも夫婦の場合でも年金だけで生活していけるか、不安に感じる人も多いはずです。そんなお金の不安に備えるための考え方が「WPP※」というもの。長く働く(Worklonger)。企業年金や個人年金、貯蓄など私的年金(Privatepension)で中継ぎし、老後後期は公的年金(Publicpension)で乗り切るという考え方です。
※ 日本年金学会幹事・谷内陽一氏(第一生命保険所属)が提唱する理論
定年後は公的年金を受け取りながら、同時に企業年金や個人年金の私的年金を上乗せして老後の生活費を死ぬまで(終身)賄う、という「完投型」がかつての理想でした。
しかし、低金利や長寿化で私的年金を終身にするのが困難に。そこで、長く働いたり、繰下げをしたりすることで公的年金を増やし、長生きリスクをカバー。個人の備えを5~10年だけの「中継ぎ型」と割り切れば、自助努力の範囲が「見える化」されるだけでなく、具体的な金額がわかることで、不安もやわらぎます。
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『おひとりさまの終活準備BOOK』
酒井富士子著
発行所 三笠書房
定価 1,650円(税込)