2022年9月、楽天証券で多くの資金を集めたのは以下のファンドだった。

第1位「eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)」の概要

楽天証券の9月ランキング1位は、「eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)」だった。同ファンドは、米国を代表する株価指数であるS&P500種株価指数(配当込み、円換算ベース)に連動する投資成果を目指すインデックスファンドである。8月は0.9%のプラスリターンとなったが、9月末時点における基準価額は18,548円と、8月末の19,417円に比べて4.5%の下落となった。S&P500種株価指数は9月に年初来安値を更新して下落リスクが高まっているが、10月も同ファンドが楽天証券のランキング上位に入るかどうかに注目している。

■eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)  
基準価額 19,417円
信託報酬 0.0968%
純資産残高 1兆4,282.11億円

<騰落率>
1カ月 0.9%
3カ月 4.0%
6カ月 9.8%
1年   12.4%

※8月末時点

全体を見て:海外株式型ファンドが人気

楽天証券では、海外株式型ファンドの人気が高かった。ランキング2位の「楽天・全米株式インデックス・ファンド」は、「バンガード・トータル・ストック・マーケットETF」を主要対象とし、「CRSP USトータル・マーケット・インデックス(円換算ベース)」に連動する投資成果を目指すインデックスファンド。米国株式市場の投資可能銘柄(約4,000銘柄)に幅広く分散投資できるというメリットがある。9月は1.2%のプラスリターンとなったものの、9月末時点における基準価額は19,109円と、8月末の20,046円に比べて4.7%の下落となっている。楽天証券の9月ランキング1位と2位が米国株式を対象にしたインデックスファンドだが、10月以降もこの流れが続くかどうかに注目している。

■楽天・全米株式インデックス・ファンド  
基準価額 20,046円
信託報酬 0.162%(年率・税込)
純資産残高 6,635.43億円

<騰落率>
1カ月 1.2%
3カ月 4.2%
6カ月 8.8%
1年    9.0%

※8月末時点