2022年7月、三井住友銀行で多くの資金を集めたのは以下のファンドだった。

第1位「マニュライフ・円ハイブリッド債券インカム・ファンド(年1回決算)」の概要

三井住友銀行の7月ランキング1位は、「マニュライフ・円ハイブリッド債券インカム・ファンド(年1回決算)」だった。同ファンドは、高い利回りが期待できる、日本企業が発行する円建てのハイブリッド債券に投資する。ハイブリッド債券は普通社債に比べて債務の弁済順位が低い債券のことで、「劣後債」とも呼ばれている。普通社債よりもリスクが高いものの、利回りが高いことが特徴だ。6月末時点の1年間騰落率は2.05%のマイナスリターンとなっているが、同ファンドの最終利回りは1.59%となっており、インカムゲイン狙いの買いが8月以降も入るかどうかに注目している。

■マニュライフ・円ハイブリッド債券インカム・ファンド(年1回決算型)  
基準価額 10,149円
信託報酬 0.594~0.770%
純資産残高 2,447.7億円

<騰落率>
1カ月 -1.11%
3カ月 -1.66%
6カ月 -2.88%
1年    -2.05%

※6月末時点

全体を見て:「ダブル・ブレイン・コア」シリーズが人気

三井住友銀行では、「ダブル・ブレイン・コア」シリーズが人気だ。「ダブル・ブレイン・コア(スタンダード)」は、下落リスクを抑制する機能を持つ「リスクコントロール戦略」に75%、市場動向に追随した買い持ち・売り持ちポジション構築が可能な「トレード戦略」に約25%投資する。同ファンドの6月末時点における設定来騰落率(2022年4月~)は-3.2%となっているが、中長期では安定的なリターンが期待できるファンドとして、8月以降も三井住友銀行のランキング上位に入る可能性は高いだろう。

■ダブル・ブレイン・コア(スタンダード)
基準価額  9,682円
信託報酬  1.928%(年率・税込)
純資産残高 221.3億円

<騰落率>
1カ月  -2.6%
設定来 -3.2%(2022年4月~)

※6月末時点