iDeCoかマッチングか、どちらを選ぶ?
今年10月の制度改定で、iDeCoと企業型DCのマッチング拠出は、個々人がどちらか一方を選択することに変わります(従来はプランごとの選択)。今までマッチング拠出を選択していた人も、iDeCoのほうがいいのではないか?と迷われることも多いと思われます。
その際、何らかの基準値があると、判断がしやすいのではないでしょうか。DC制度を活用すると、どれぐらいの資産形成が行えるのか、厚生労働省の資料(※2)にモデルケースがあったのでみてみましょう。
(※2)社会保障審議会 第15回企業年金・個人年金部会(2020年9月30日)参考資料2より
毎月11.5万円、20年間の分割受け取りが可能
さまざまな前提を置いたうえでの試算結果は次のようになります。
▶40年間DCに掛金拠出をした結果、運用後の資産は2,400万円になる
▶2,400万円を60歳から20年間運用しながら分割で受け取ると、月額で約11.5万円の上乗せ年金が可能になる
公的年金の平均給付額が14万円超(令和2年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況)ですから、(20年間に限定されるとはいえ)上乗せが11.5万円あるというのは、かなりの安心材料になると思います。これぐらいの資産形成ができればいいな、と思う金額ではないでしょうか?