2022年6月、三井住友銀行で多くの資金を集めたのは以下のファンドだった。

第1位「マニュライフ・円ハイブリッド債券インカム・ファンド(年1回決算型)」の概要

三井住友銀行の6月ランキング1位は、「マニュライフ・円ハイブリッド債券インカム・ファンド(年1回決算型)」だった。同ファンドは、日本企業が発行する円建てのハイブリッド債券に投資するファンドである。ハイブリッド債券は債券と株式の両方の特性を持ち、普通社債よりも元本や利息の支払い順位が低い社債のことである。ただ、デフォルトリスクは高いものの、利回りが相対的に高く設定されているのが特徴だ。クレジットスプレッド(企業の上乗せ金利)の拡大から直近のパフォーマンスは優れないが、安定的な利回りが期待できるファンドとして7月以降も三井住友銀行のランキング上位に入る可能性は高いだろう。

■マニュライフ・円ハイブリッド債券インカム・ファンド(年1回決算型)  
基準価額 10,263円
信託報酬 0.594~0.770%
純資産残高 2,346億円

<騰落率>
1カ月 -0.33%
3カ月 -1.39%
6カ月 -1.75%
1年     -0.60%

※5月末時点

全体を見て:海外株式ファンドが人気

三井住友銀行では、海外株式ファンドの人気も高かった。ランキング6位の「インベスコ 世界厳選株式オープン<為替ヘッジなし>(毎月決算型)」は、世界の割安株(バリュー株)に投資するアクティブファンドで、毎月決算型で唯一20年以上の実績を持つ世界株式ファンドである。5月末時点における騰落率は、6カ月+5.75%、1年+12.32%と好調だ。2022年はグロース株よりバリュー株優位の流れとなっているので、7月以降も同ファンドが三井住友銀行のランキング上位に入る可能性は高いだろう。

■インベスコ 世界厳選株式オープン<為替ヘッジなし>(毎月決算型)
基準価額 9,103円
信託報酬 1.903%(年率・税込)
純資産残高 1,441.48億円

<騰落率>
1カ月  3.32%
3カ月  9.15%
6カ月  5.75%
1年    12.32%

※5月末時点