2022年2月、楽天証券で多くの資金を集めたのは以下のファンドだった。
第1位「eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)」の概要
楽天証券の2月ランキング1位は、「eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)」だった。同ファンドは、米国を代表する株価指数であるS&P500種株価指数(配当込み、円換算ベース)に連動する投資成果を目指すインデックスファンドである。2月のS&P500種株価指数はウクライナ情勢の緊迫化によって、約3.2%下落した。ただ、同ファンドの人気は高く、2月10日に純資産残高が1兆96億円となり、インデックスファンドで初めて1兆円の大台を突破した。基準価額の下落によって2月末の純資産残高は9,805.26億円となり1兆円を割り込んでしまったが、3月も引き続き高水準の買いが入る可能性は高いだろう。
全体を見て:全世界株式を対象にしたインデックスファンドが人気
楽天証券では、全世界株式を対象にしたファンドの人気も高かった。5位の「楽天・全世界株式インデックス・ファンド」は、主に「バンガード・トータル・ワールド・ストックETF」に投資するインデックスファンドである。対象となるインデックスは「FTSEグローバル・オールキャップ・インデックス(円換算ベース)」で、これ1本で日本、先進国、新興国の約8,800銘柄に分散投資できる。ただ、国・地域別構成比率では米国が6割を占めており、アップルやマイクロソフト、アルファベットなどIT・ハイテク株の比率が高い点には注意が必要だ。同ファンドの1月の騰落率は6.5%のマイナスだったが、2月の基準価額は1月とほぼ変わらずだった。ただ、ウクライナ情勢は緊迫化しており、3月も警戒が必要だろう。