12月3日はソニー・コンピュータエンタテインメント(現ソニー・インタラクティブエンタテインメント)が初めて「プレイステーション」を発売した日です。1994年の発売以来、世界中で愛される人気シリーズとなりました。
ソニーの業績は現在も拡大しており、株価は直近5年で4倍以上に上昇しています。株価急成長の秘密を探るため、その事業内容にスポットを当ててみましょう。
【ソニー 直近5年の株価パフォーマンス(2021年11月25日終値時点)】
・ソニー:+325.63%(約4.2倍)
・参考)日経平均:+62.62%
出所:ソニーグループ 投資家情報
シリーズ累計5.5億台の大ヒットゲーム機
プレイステーションは1994年に初代「プレイステーション」が発売され、現在の最新機種は2020年11月に発売された「プレイステーション5」です。累計販売台数は5.5億台を超えており、2019年12月には「世界で最も売れた家庭用ゲーム機」としてギネス記録にも認定されました。
ゲームだけじゃない! ソニー6つの収益源
大ヒットしたプレイステーションはソニーの重要な屋台骨ですが、ソニーの強さはゲームだけではありません。2021年3月期の売上は約9兆円ですが、プレイステーションに関連する「ゲーム&ネットワークサービス」事業の売上はその3割程度を占めるのみです。
ソニーの強さの秘密は、主要な6つの事業それぞれが1つの大企業並みの売上を持つという点です。以下にまとめましたが、最も少ない「映画」でも7500億円を超えています。経済産業省「企業活動基本調査(2019年度実績)」によると、企業(※)1社あたりの平均売上は246.14億円ですから、ソニーの各事業が持つ売上の大きさが分かりますね。
※従業員50人以上かつ資本金3000万円以上
ソニーは決してプレイステーションだけの企業ではなく、さまざまな分野で成功していることが強さの秘密といえるでしょう。