2021年7月、三井住友信託銀行で多くの資金を集めたのは以下のファンドだった。

 

 第1位「SMT日経225インデックス・オープン」の概要

三井住友信託銀行の販売額ランキング1位は、「SMT日経225インデックス・オープン」だった。同ファンドは、日経平均株価(日経225)に連動する投資成果を目指すインデックスファンドである。7月末時点における騰落率は、以下の通り。

1カ月 -5.27%
3カ月 -5.32%
6カ月 -0.90%
1年   26.99%

日経平均株価は2月に30,714.52の高値をつけたが、その後は上値の重い展開が続いている。国内における新型コロナウイルスの感染拡大が続いているからだ。同ファンドの7月の騰落率もマイナスとなった。しかし、日経平均株価に連動するインデックスファンドは、株価が下がる局面で買いが入る傾向がある。同ファンドにも株価が下がる局面で買いを入れた顧客が多かったと考えられる。8月以降も、日経平均株価が下落する局面では、同ファンドに買いが入る可能性は高いだろう。

全体を見て:REIT型ファンドが6位と7位にランクイン

6位と7位にREIT型ファンドがランクインしている。7位の「シュローダー・グローバル・リートESGフォーカス・ファンド(資産成長型)」は、5月21日に新規設定されたファンドで、不動産投資にESGの観点を加えた新しい投資手法を採用している。具体的には、ESGの観点から、オフィスや住宅、ホテルといった伝統的な不動産セクターだけでなく、医療・介護施設や通信塔、研究施設、物流施設などにも投資するのだ。不動産セクターは二酸化炭素の排出量が最も多いセクターの1つであり、今後は環境保全に配慮した物件の取得や運営が評価される時代になるだろう。同ファンドの今後のパフォーマンスに期待だ。