finasee Pro(フィナシープロ)
新規登録
ログイン
新着 人気 特集・連載 リテール&ウェルス 有価証券運用 金融機関経営 ビジネス動画 サーベイレポート

悲観相場の救世主は日本株×高配当×ETF? 
大和アセットとブルームバーグがタッグ

finasee Pro 編集部
finasee Pro 編集部
2025.04.21
会員限定
悲観相場の救世主は日本株×高配当×ETF? <br />大和アセットとブルームバーグがタッグ

インカムゲイン(配当収入)を効率よく得られる国内50銘柄で構成する「iFree ETF  ブルームバーグ日本株 高配当50指数」が4月17日、東証に上場しました。このETFは、米ブルームバーグが算出する「日本株 高配当50指数」に基づき、大和アセットマネジメントが運用を担います。

折しも「トランプ関税」の衝撃で株式市場の先行きに不安が広がるなか、「日本株×高配当×ETF」という組み合わせを通じて、着実かつ安定的なリターンの提供を目指します。

大和アセットの山野井徹商品本部長は上場会見で、「マーケットには『業績は(主観的な)意見にすぎないが、配当は事実だ』という格言がある。現状の不透明な市場環境では、配当というファクターに注目する重要性や有効性が高まっている」と語りました。

 

「日本株×高配当×ETF」というタイプの商品は既に複数存在します。このたび上場した「iFree ETF ブルームバーグ日本株 高配当50指数」は、先行のETFとは異なる2つの特徴を備えています。

① 増配の予兆を逃さない

企業側が増配を発表すると、その直後に株価が急騰することがあります。この場合、発表を受けて買いに入れば「高値づかみ」になりかねません。

したがって、増配の可能性が高い銘柄には、できるだけ早い段階から予測を立てて投資することで、配当に加えて値上がり益を狙えます。

このETFが基準とする「ブルームバーグ日本株 高配当50指数」では、構成銘柄の選定にあたり、各証券会社に属するアナリストによる予想平均配当を活用します。投資対象は、アナリストカバレッジが3社以上ある大型株・中型株に限定。そのうえで、「予想の配当額÷現在の株価」で算出される「予想配当利回り」の上位50銘柄を指数に組み入れ、ETFの構成銘柄とします。

この仕組みにより、まだ増配が発表されていない段階でも、ETFを通じて先回りして投資することが可能になります。

 

② 下落相場の「買い場」を逃さない

たとえ業績が好調で増配が期待できる銘柄であっても、地政学リスクや為替変動といった要因によって一時的に株価が下がることがあります。こうした局面は、割安となった高配当銘柄を仕込むチャンスでもあります。

今回上場したETFでは、構成銘柄の入れ替え(リバランス)を年4回行い、各銘柄の構成比率が2%程度で均等になるよう調整します。他の高配当ETFの多くが年1回のリバランスであり、一部銘柄には7%程度の高いウェイトをかけているのに比べ、より機動性の高い運用といえます。

たとえば、ある組み入れ銘柄の株価が上昇して比率が3%まで高まれば、保有株の3分の1を売却して比率を2%に引き下げます。逆に、ある組み入れ銘柄の株価が下がって比率が1%になった場合は、その銘柄の保有株数を2倍に増やし、再び2%の水準となるよう調整します。こうした設計により、値上がり益の確定と値下がり時の買い増しの両方を自動的に行う仕組みとなっています。

また、業績悪化により減配が見込まれる銘柄や、財務健全性・流動性が一定の基準を下回った銘柄は、定期的な見直しのなかで除外されます。

このETFは東証に上場しているため、取引時間中であればリアルタイムで売買が可能です。1口、2062円(4月18日終値時点)から買うことができ、NISA成長投資枠を活用すれば分配金や値上がり益にかかる税金がゼロとなるメリットもあります。

 

このように、「iFree ETF ブルームバーグ日本株 高配当50指数」は、将来の増配に着目しつつ、相場変動を捉えた柔軟な運用を行うことで、高い配当利回りと成長性、安定性の両立を目指す設計となっています。少額から気軽に始められる点でも魅力があり、日本株の中長期的な成長とインカム収入の双方を狙いたい投資家にとって、新たな選択肢のひとつとなるかもしれません。

インカムゲイン(配当収入)を効率よく得られる国内50銘柄で構成する「iFree ETF  ブルームバーグ日本株 高配当50指数」が4月17日、東証に上場しました。このETFは、米ブルームバーグが算出する「日本株 高配当50指数」に基づき、大和アセットマネジメントが運用を担います。

続きを読むには…
この記事は会員限定です
会員登録がお済みの方ログイン
ご登録いただくと、オリジナルコンテンツを無料でご覧いただけます。
投資信託販売会社様(無料)はこちら
上記以外の企業様(有料)はこちら
※会員登録は、金融業界(銀行、証券、信金、IFA法人、保険代理店)にお勤めの方を対象にしております。
法人会員とは別に、個人で登録する読者モニター会員を募集しています。 読者モニター会員の登録はこちら
※投資信託の販売に携わる会社にお勤めの方に限定しております。
モニター会員は、投資信託の販売に携わる企業にお勤めで、以下にご協力いただける方を対象としております。
・モニター向けアンケートへの回答
・運用会社ブランドインテグレーション評価調査の回答
・その他各種アンケートへの回答協力
1

関連キーワード

  • #ETF
  • #NISA

おすすめの記事

日本初のハンセンテック指数連動ETFが東証上場―注目浴びる“中国テック株”が投資の選択肢に

Finasee編集部

トランプの米国に疲れた皆さん、欧州はいかが?日本で唯一の「英国株インデックスETF」が上場!

finasee Pro 編集部

【新NISA対象】ブラックロックから「iシェアーズ S&P500 トップ20 ETF」「iシェアーズ ゴールド ETF」が上場! 個人投資家にとっての魅力は…

Finasee編集部

日経平均はもう古い?野村アセットが参入!日本の魅力を凝縮した「JPXプライム150」連動ETFが上場 先物取引もスタート

finasee Pro 編集部

日本初のハンセンテック指数連動ETFが東証上場―注目浴びる“中国テック株”が投資の選択肢に

Finasee編集部

10億円以上の資産家が多いのは山口県、北陸ではNISA活用が進む。県民性から読み解く日本人の投資性向とは?

Finasee編集部

「オルカン」「S&P500」を追う2強海外アクティブ投信。なぜ? みんなが買う理由がわかった!

Finasee編集部

著者情報

finasee Pro 編集部
ふぃなしーぷろへんしゅうぶ
「Finasee」の姉妹メディア「Finasee PRO」は、銀行や証券会社といった金融機関でリテールビジネスに携わるプロフェッショナルに向けたオンライン・コミュニティメディアです。金融行政をめぐる最新動向をはじめ、金融機関のプロフェッショナルにとって役立つ多様なコンテンツを日々配信。投資家の皆さんにも有益な記事を選りすぐり、「Finasee」にも配信中です。
続きを読む
この著者の記事一覧はこちら

アクセスランキング

24時間
週間
月間
信頼たる資産運用アドバイザーには理由(わけ)がある “進化”した米国の資産運用ビジネスから日本が学ぶべき点は何か? 【米国RIAの真実】
新規設定金額は前月の約4分の1に急減、「逆張り戦略」や「暗号資産」に投資するファンドも登場 =25年7月新規設定ファンド
【連載】こたえてください森脇さん
④ネット証券ではなく、自金融機関で投信購入するメリットを説明できない。
FPパートナーへの業務改善命令は"FDレポートの保険版"?金融庁が処分にこめた3つのメッセージ
「オルカン」「日経225」が下がり「S&P500」が浮上する三菱UFJ銀行の売れ筋、株式市場の復調でバランス型は?
三菱UFJMS証券の売れ筋で「オルカン」が落ちて「日経平均」がジャンプアップ
アセット・スワップの会計:「途中からヘッジ」は認められるのか
【文月つむぎ】"フィーベース信仰"に一石? IFA団体が世に問う「顧客本位の新常識」とは
令和のナニワ金融?万博でにぎわう大阪府の金融機関事情
【金融風土記】
投信残高は史上最大の119兆円! 「S&P500」に代わって「世界のベスト」と「宇宙関連」が浮上、中国ヘルスケアも!?
信頼たる資産運用アドバイザーには理由(わけ)がある “進化”した米国の資産運用ビジネスから日本が学ぶべき点は何か? 【米国RIAの真実】
FPパートナーへの業務改善命令は"FDレポートの保険版"?金融庁が処分にこめた3つのメッセージ
令和のナニワ金融?万博でにぎわう大阪府の金融機関事情
【金融風土記】
【連載】こたえてください森脇さん
④ネット証券ではなく、自金融機関で投信購入するメリットを説明できない。
【連載】こたえてください森脇さん
⑤NISA枠の使い切り、「成長投資枠で一括投資」「つみたて投資枠」どちらがいい?
みずほ銀行の売れ筋で復調する「米国株ファンド」、「グロイン」もパフォーマンスが伴ってランクイン
投信残高は史上最大の119兆円! 「S&P500」に代わって「世界のベスト」と「宇宙関連」が浮上、中国ヘルスケアも!?
【文月つむぎ】"フィーベース信仰"に一石? IFA団体が世に問う「顧客本位の新常識」とは
DCは本当に「儲からないビジネス」なのか? 業界活性化の糸口はカネではなく「情報」に?
三菱UFJMS証券の売れ筋で「オルカン」が落ちて「日経平均」がジャンプアップ
【文月つむぎ】"フィーベース信仰"に一石? IFA団体が世に問う「顧客本位の新常識」とは
【連載】こたえてください森脇さん
④ネット証券ではなく、自金融機関で投信購入するメリットを説明できない。
第12回運用資産に関わる常識を疑え!(その1)
銀行預金ではインフレに負けるから投資すべき?
信頼たる資産運用アドバイザーには理由(わけ)がある “進化”した米国の資産運用ビジネスから日本が学ぶべき点は何か? 【米国RIAの真実】
【みさき透】金融庁、FDレポートで外株の回転売買に警鐘 「2、3の事例はアウト」か
FPパートナーへの業務改善命令は"FDレポートの保険版"?金融庁が処分にこめた3つのメッセージ
「顧客意向」を盾に取る釈明に「喝」!?新FDレポートの見逃せない5つのポイント
佐々木城夛の「バタフライ・エフェクト」
第15回 住宅ローン金利の上昇はどのセクターにどんな効果を及ぼすか
広島銀行の売れ筋トップ10から「S&P500」が消える。人気を高めているファンドの特徴とは?
DCは本当に「儲からないビジネス」なのか? 業界活性化の糸口はカネではなく「情報」に?
ランキングをもっと見る
finasee Pro(フィナシープロ) | 法人契約プランのご案内
  • 著者・識者一覧
  • 本サイトについて
  • 個人情報の取扱いについて
  • 当社ウェブサイトのご利用にあたって
  • 運営会社
  • 個人情報保護方針
  • アクセスデータの取扱い
  • 特定商取引に関する法律に基づく表示
  • お問い合わせ
  • 資料請求
© 2025 finasee Pro
有料会員限定機能です
有料会員登録はこちら
会員登録がお済みの方ログイン
有料プランの詳細はこちら