finasee Pro(フィナシープロ)
新規登録
ログイン
新着 人気 特集・連載 リテール&ウェルス 有価証券運用 金融機関経営 ビジネス動画 サーベイレポート

投信の「種類受益権」がファミリーファンド方式の常識を変える?
10年ごしの提案、当局の狙いとは

「A~Dコース」一本化も

川辺 和将
川辺 和将
金融ジャーナリスト
2023.11.16
会員限定
投信の「種類受益権」がファミリーファンド方式の常識を変える?<br />10年ごしの提案、当局の狙いとは<br /><br />

11月6日に開かれた金融審議会「資産運用タスクフォース」では、同一の投資信託に、手数料や為替ヘッジの有無、分配方針などが異なる複数の受益権をひもづける「種類受益権」の解禁が議題に上りました。導入されれば、国内の公募投信において商品構造の前提となっている「ファミリーファンド方式」の慣習に影響が及びそうです。種類受益権をめぐっては民主党政権時代に一度、解禁の機運が高まりながら立ち消えとなった経緯があります。10年余りを経て、議論は決着を迎えるのでしょうか。

種類受益権とは、同一のファンドに対して、受益者ごとに異なる性質の権利を約束して発行する、特殊な受益権のことです。日本の現行制度では「受益権は、均等に分割」しなければならないとする投信法のルールがあり、導入されていませんが、もし解禁されれば、公募投信の商品のあり方が大きく変わることになりそうです。

例えば現行制度上、××戦略というファンドを設定する場合、顧客のニーズに応じて為替ヘッジの有無、分配方針(年1回決算型か毎月分配型か)を分けるには、「××戦略ファンド Aコース」「××戦略ファンド Bコース」…という具合に、全部で4つのファンドを設定する必要があります。

種類受益権とは、同一のファンドに対して、受益者ごとに異なる性質の権利を約束して発行する、特殊な受益権のことです。日本の現行制度では「受益権は、均等に分割」しなければならないとする投信法のルールがあり、導入されていませんが、もし解禁されれば、公募投信の商品のあり方が大きく変わることになりそうです。

例えば現行制度上、××戦略というファンドを設定する場合、顧客のニーズに応じて為替ヘッジの有無、分配方針(年1回決算型か毎月分配型か)を分けるには、「××戦略ファンド Aコース」「××戦略ファンド Bコース」…という具合に、全部で4つのファンドを設定する必要があります。

続きを読むには…
この記事は会員限定です
会員登録がお済みの方ログイン
ご登録いただくと、オリジナルコンテンツを無料でご覧いただけます。
投資信託販売会社様(無料)はこちら
上記以外の企業様(有料)はこちら
※会員登録は、金融業界(銀行、証券、信金、IFA法人、保険代理店)にお勤めの方を対象にしております。
1

関連キーワード

  • #金融庁
  • #公募投信

おすすめの記事

アセット・スワップで有効性検証をあえてやってみたら?

岡本 修

「AIはポジティブ回答に寄っていることも…」投資のプロが“実際に行っている”情報インプット術

finasee Pro 編集部

佐々木城夛の「バタフライ・エフェクト」第21回:“106万円の壁”撤廃の影響を受けるセクターとは

佐々木 城夛

「IFA管理のガイドライン策定を」――日証協が提言を受け新作業部会を設置

川辺 和将

物色のテーマ、株価指標さえも時には変わる…ベテランファンドマネジャーが平成バブルで得た教訓

finasee Pro 編集部

著者情報

川辺 和将
かわべ かずまさ
金融ジャーナリスト
金融ジャーナリスト、「霞が関文学」評論家。毎日新聞社に入社後、長野支局で警察、経済、政治取材を、東京本社政治部で首相官邸番を担当。金融専門誌の当局取材担当を経て2022年1月に独立し、主に金融業界の「顧客本位」定着に向けた政策動向を追いつつ官民双方の取材を続けている。株式会社ブルーベル代表。東京大院(比較文学比較文化研究室)修了。
続きを読む
この著者の記事一覧はこちら

アクセスランキング

24時間
週間
月間
佐々木城夛の「バタフライ・エフェクト」第21回:“106万円の壁”撤廃の影響を受けるセクターとは
アセット・スワップで有効性検証をあえてやってみたら?
「AIはポジティブ回答に寄っていることも…」投資のプロが“実際に行っている”情報インプット術
「支店長!お客さまが迷惑そうなので、電話をしたくありません!」
【金融風土記】「豊かさと分散」の経済圏――山形の金融動向とは
金融行政方針が示す「次の金融」の輪郭――資産運用立国を、商品からインフラへ 
投信ビジネスに携わる金融のプロに聞く!「自分が買いたい」ファンド【日本株アクティブファンド編】
「IFA管理のガイドライン策定を」――日証協が提言を受け新作業部会を設置
「攻め」と「守り」の均衡点はどこに?--2026事務年度金融行政方針のポイント解説
金利上昇も「貯蓄から投資へ」の逆回転見られず、ラップ契約額は初の30兆円台に――資産運用業協会長の9月定例会見
「支店長!お客さまが迷惑そうなので、電話をしたくありません!」
「攻め」と「守り」の均衡点はどこに?--2026事務年度金融行政方針のポイント解説
三菱UFJ銀行でバランス型の「ウェルス・インサイト」がトップ、毎月分配のアクティブファンドもランクアップ
物色のテーマ、株価指標さえも時には変わる…ベテランファンドマネジャーが平成バブルで得た教訓
金融行政方針が示す「次の金融」の輪郭――資産運用立国を、商品からインフラへ 
「IFA管理のガイドライン策定を」――日証協が提言を受け新作業部会を設置
みずほ銀行で「キャピタル世界株式」がトップに、想定最終利回り約2.7%の「グローバル債券ファンド」も人気化
預り資産額1兆円を見据えるブレイクスルーの全貌  ゴールベースとチーム体制でリテール金融を変える
投信ビジネスに携わる金融のプロに聞く!「自分が買いたい」ファンド【日本株アクティブファンド編】
「支店長! 今の時代、対面の営業はネット取引ができないお客さまのためにあるのですよね? であれば、いずれこの仕事はなくなりますよね?」
預り資産額1兆円を見据えるブレイクスルーの全貌  ゴールベースとチーム体制でリテール金融を変える
【金融風土記】「豊かさと分散」の経済圏――山形の金融動向とは
日本版IFAに迫る自主規制の刃、そのとき求められる真の「独立」とは何か
「支店長!お客さまが迷惑そうなので、電話をしたくありません!」
【第2回】債券ファンドは何を見て選ぶのか
お客さまとその家族を深く知り、寄り添い続け、総資産の増加を目指すストックビジネスへ case of 横浜銀行
「真剣な姿勢できれいごとを貫く」時代を捉え、顧客に寄り添い、自ら変革し続ける case of 三菱UFJモルガン・スタンレー証券
上位4ファンドの「オルカン」「S&P500」「世界のベスト」「グロース・オポチュニティ」にそれぞれの事情=2026年8月純流入額トップ20
投信ビジネスに携わる金融のプロに聞く!「自分が買いたい」ファンド【日本株アクティブファンド編】
「顧客本位」は現場に届いているか――金融庁「令和7年度実績評価書」から考える、次の一歩
ランキングをもっと見る
finasee Pro(フィナシープロ) | 法人契約プランのご案内
  • 著者・識者一覧
  • 本サイトについて
  • 個人情報の取扱いについて
  • 当社ウェブサイトのご利用にあたって
  • 運営会社
  • 個人情報保護方針
  • アクセスデータの取扱い
  • 特定商取引に関する法律に基づく表示
  • お問い合わせ
  • 資料請求
© 2026 finasee Pro
有料会員限定機能です
有料会員登録はこちら
会員登録がお済みの方ログイン
有料プランの詳細はこちら