――まずは、貴行の運用状況についてお聞かせください。
当行の有価証券残高は2023年3月末時点で1兆4345億円で(図)、中長期的に年率2%程度のリターン獲得を目標にポートフォリオを運用し、収益追求とリスク管理の向上を目指しています。2022年度のパフォーマンスは実現損益でプラス210億円、評価損益もプラス136億円で着地しました。これは今まで進めてきた分散投資が功を奏したものと考えています。
市場運用は当行のコア業務と位置づけられており、北國フィナンシャルホールディングスの中長期経営戦略でも運用のさらなる高度化を掲げています。ここ10年ほどは「シンプルさ」「流動性の重視」「分散投資の強化」をテーマに、ポートフォリオをリバランスしながら収益機会を捉えてきました。