finasee Pro(フィナシープロ)
新規登録
ログイン
新着 人気 特集・連載 リテール&ウェルス 有価証券運用 金融機関経営 ビジネス動画 サーベイレポート

個人投資家の力で日本企業を変える──
マネックス・アクティビスト・ファンド、設立5周年
松本大氏が魅力を語る

finasee Pro 編集部
finasee Pro 編集部
2025.07.14
会員限定
個人投資家の力で日本企業を変える──<br />マネックス・アクティビスト・ファンド、設立5周年<br />松本大氏が魅力を語る

 

個人投資家が“企業改革”の担い手になる──そんな新しい投資のかたちを提示しているのが「マネックス・アクティビスト・ファンド(MAF/まふ)」だ。2020年6月に運用を開始して以来、個人投資家と企業との“対話”をコンセプトに、日本企業の価値向上を実現してきた。

7月8日、MAF設立5周年を記念したトークセッションが都内で開催された。マネックスグループ会長で、MAFについても自ら「魂を込めて運用に関わっている」という松本大が登壇した。

        MAFの5周年イベントでスピーチする松本大氏

個人の「声」が企業を動かす

アクティビスト投資は一般的に、機関投資家が主導するハイレベルな運用手法とされる。一方でMAFは、アクティビスト(物言う株主)型の投資信託でありながら、個人投資家が参画できる珍しいファンドだ。専用フォームを通じて個人投資家の意見を集め、それを企業とのエンゲージメント(対話)に反映している。企業価値の向上を目指して経営陣との対話を重ねながら、長期的なリターンを追求するスタイルは、他のファンドにはない特徴といえる。

つまり、投資家は「ただお金を預ける」だけではなく、「企業の未来に声を届ける」当事者にもなれるのだ。これは、投資とアクティビズムの新しいかたちとも言えるだろう。

現在の組み入れ銘柄はTBSホールディングス、IHI、しまむら、東宝など厳選された20社。単なる株式保有ではなく、企業に対して具体的な提案や対話を通じて、経営の質や資本効率を高めることに注力してきた。

 

MAFの運用方針の根底にあるのは、禅の言葉「啐啄同時(そったくどうじ)」。ヒナが殻の内側から突くとき、親鳥も外から殻をつつく──変化のタイミングを逃さず、企業の自発的な成長に対して外部からそっと後押しするという姿勢だ。

企業に一方的な要求を突きつけるのではなく、共に未来をつくるパートナーとして接する。それが、MAFが掲げるアクティビズムのスタイルだ。この5年間で、ファンドの提案をきっかけにガバナンス改善や株主還元の強化に踏み切った日本企業もある。その結果、株価が上昇して企業価値が高まったケースも多い。

「我々のチームは、運用がとても上手。圧倒的にいい」

MAFのパフォーマンスについて、松本氏はこう自負する。「我々のチームは、運用がとても上手なんです。この世界では圧倒的にいいので」

実際、現在の基準価額は5年前の設定時から2.1倍に上昇し、TOPIXやS&P500を上回るパフォーマンスをみせている。また、過去1年のシャープレシオ(ファンドがリスクに見合った収益を上げているのかを評価する指標)でも、MAFは国内株式ファンド全体の2位となっている。

MAFが掲げる“対話の投資”が現実の資本市場にインパクトを与えつつあることを示している。


コストは高め──それでもなお選ばれる理由

MAFの信託報酬は年率2.2%。加えて成功報酬も発生するため、S&P500やオールカントリー(全世界株式)などの低コストなインデックスファンドと比べると、コストがかかる面は否めない。さらに、少数銘柄に集中投資する設計上、基準価額の変動も大きくなる可能性がある。MAFは、いわば“高リスク・高エンゲージメント型”のファンドだ。

それでも多くの投資家がこのファンドに魅力を感じて順調な資金流入が続いているのは、コストを上回るリターンへの期待に加え、個人による投資が「社会を変える力」になり得るという手応えを感じられるからだろう。投資の“意義”を重視し、日本の成長を後押ししたい方にとって、MAFはこれからも有望な選択肢の一つになりえる。

 

個人投資家が“企業改革”の担い手になる──そんな新しい投資のかたちを提示しているのが「マネックス・アクティビスト・ファンド(MAF/まふ)」だ。2020年6月に運用を開始して以来、個人投資家と企業との“対話”をコンセプトに、日本企業の価値向上を実現してきた。

続きを読むには…
この記事は会員限定です
会員登録がお済みの方ログイン
ご登録いただくと、オリジナルコンテンツを無料でご覧いただけます。
投資信託販売会社様(無料)はこちら
上記以外の企業様(有料)はこちら
※会員登録は、金融業界(銀行、証券、信金、IFA法人、保険代理店)にお勤めの方を対象にしております。
法人会員とは別に、個人で登録する読者モニター会員を募集しています。 読者モニター会員の登録はこちら
※投資信託の販売に携わる会社にお勤めの方に限定しております。
モニター会員は、投資信託の販売に携わる企業にお勤めで、以下にご協力いただける方を対象としております。
・モニター向けアンケートへの回答
・運用会社ブランドインテグレーション評価調査の回答
・その他各種アンケートへの回答協力
1

関連キーワード

  • #投資信託
  • #NISA

おすすめの記事

投資信託の「運用損益」プラス顧客率ランキング 
銀行、証券会社以外の選択肢とは?【IFA編】

Finasee編集部

【ネット証券&対面証券72社編】投資信託の「運用損益」プラス顧客率ランキング

Finasee編集部

個人投資家の力で日本企業を変える──
マネックス・アクティビスト・ファンド、設立5周年
松本大氏が魅力を語る

finasee Pro 編集部

まだ誰も見つけていない“スター候補”企業に投資できる―今、あらためて投資の醍醐味を提示する「クロスオーバー投資」とは

Finasee編集部

1位は「シティグループ米ドル社債/欧米マルチアセット戦略ファンド2024-12」! 債券持ち切り型運用に迷い?(24年12月の外債ファンド)

finasee Pro 編集部

資産運用立国の実現に向けた官民対話の新たな挑戦──「資産運用フォーラム」が描く日本市場の未来とは
③日本の金融リテラシー向上へ、将来の資産運用を支える人材を育てる

finasee Pro 編集部

資産運用立国の実現に向けた官民対話の新たな挑戦──「資産運用フォーラム」が描く日本市場の未来とは
②DX・企業価値・サステナ・オルタナの4分野で日本を動かす

finasee Pro 編集部

資産運用立国の実現に向けた官民対話の新たな挑戦──「資産運用フォーラム」が描く日本市場の未来とは
①国内外の金融50社超が参加!資産運用フォーラムが目指すもの

finasee Pro 編集部

日本初のハンセンテック指数連動ETFが東証上場―注目浴びる“中国テック株”が投資の選択肢に

Finasee編集部

10億円以上の資産家が多いのは山口県、北陸ではNISA活用が進む。県民性から読み解く日本人の投資性向とは?

Finasee編集部

著者情報

finasee Pro 編集部
ふぃなしーぷろへんしゅうぶ
「Finasee」の姉妹メディア「Finasee PRO」は、銀行や証券会社といった金融機関でリテールビジネスに携わるプロフェッショナルに向けたオンライン・コミュニティメディアです。金融行政をめぐる最新動向をはじめ、金融機関のプロフェッショナルにとって役立つ多様なコンテンツを日々配信。投資家の皆さんにも有益な記事を選りすぐり、「Finasee」にも配信中です。
続きを読む
この著者の記事一覧はこちら

アクセスランキング

24時間
週間
月間
【金融風土記】東日本大震災からまもなく15年、福島の金融勢力図を読む
足利銀行の売れ筋にみる「コア・サテライト」の投資戦略、新たな「コア」が期待されるファンドも登場
【連載】こたえてください森脇さん
⑬若手の職員への教育が不足。効果的な方法は?
【運用会社ランキングVol.1】販売会社が運用会社に求めるものは、運用力か人的支援か? 2025年の評価を発表!
八十二銀行で「ゴールド・ファンド」が売れ筋トップ、国内株上昇で「ひふみプラス」もランクイン
【運用会社ランキングVol.2/販売会社一般編①】銀行・証券会社からの評価トップは2年連続でアモーヴァ・アセットマネジメント、新NISA2年目で変転期の投信市場が求める運用会社は?
マン・グループの洞察シリーズ⑫
金に投資する意味とは何か
三井住友銀行の売れ筋でランクアップしたファンドは? ランクインした「ライフ・ジャーニー」は期待以上のリターン
三菱UFJ銀行の売れ筋トップに「日経225」、圧倒的なパフォーマンスのアクティブファンドは?
広島銀行の売れ筋に見えるアクティブファンドの魅力、「ラップ型ファンド」にも評価が高まる
【運用会社ランキングVol.1】販売会社が運用会社に求めるものは、運用力か人的支援か? 2025年の評価を発表!
【金融風土記】東日本大震災からまもなく15年、福島の金融勢力図を読む
長野市vs松本市"不仲説"を乗り越え統合の八十二銀・長野銀が、「もう取引しない」と立腹の取引先と雪解けに至るまで
足利銀行の売れ筋にみる「コア・サテライト」の投資戦略、新たな「コア」が期待されるファンドも登場
【運用会社ランキングVol.2/販売会社一般編①】銀行・証券会社からの評価トップは2年連続でアモーヴァ・アセットマネジメント、新NISA2年目で変転期の投信市場が求める運用会社は?
西日本シティ銀行の売れ筋ランクアップファンドに価格変動の洗礼、価格波乱なく堅調に推移するファンドとは?
【連載】こたえてください森脇さん
⑬若手の職員への教育が不足。効果的な方法は?
【連載】こたえてください森脇さん
⑫元本保証でない商品の販売を嫌がる職員への働きかけ
広島銀行の売れ筋に見えるアクティブファンドの魅力、「ラップ型ファンド」にも評価が高まる
三井住友銀行の売れ筋でランクアップしたファンドは? ランクインした「ライフ・ジャーニー」は期待以上のリターン
【新連載】プロダクトガバナンス実践ガイド~製販情報連携の背景と事例
①プロダクトガバナンスが注目される背景と製販情報連携の重要性
【連載】こたえてください森脇さん
⑩役席者には収益目標、現場には残高目標。両方を達成するには?
【連載】こたえてください森脇さん
⑪預かり資産業務に対するマネジメント層の理解が低い
投資信託の「運用損益」プラス顧客率ランキング 
銀行、証券会社以外の選択肢とは?【IFA編】
【みさき透】高市内閣で「運用立国」から「投資立国」へのシフトが加速へ
【運用会社ランキングVol.1】販売会社が運用会社に求めるものは、運用力か人的支援か? 2025年の評価を発表!
【金融風土記】東日本大震災からまもなく15年、福島の金融勢力図を読む
ファンドモニタリングは、どの指標を参照すればいいか
(3)アクティブファンドのモニタリング② α(アルファ)値とβ(ベータ)値
【文月つむぎ】証券口座乗っ取り被害ゼロへ 金融庁の新監督指針を読み解く
銀行・保険会社による暗号資産解禁案、金融庁がにじませた「躊躇」を指摘する声も。その理由とは…?
ランキングをもっと見る
finasee Pro(フィナシープロ) | 法人契約プランのご案内
  • 著者・識者一覧
  • 本サイトについて
  • 個人情報の取扱いについて
  • 当社ウェブサイトのご利用にあたって
  • 運営会社
  • 個人情報保護方針
  • アクセスデータの取扱い
  • 特定商取引に関する法律に基づく表示
  • お問い合わせ
  • 資料請求
© 2025 finasee Pro
有料会員限定機能です
有料会員登録はこちら
会員登録がお済みの方ログイン
有料プランの詳細はこちら