――はじめに、地域金融機関の有価証券運用が抱えている課題と、貴社の概要について教えてください。
田中 多くの地域金融機関にとって有価証券運用は経営上、死活的に重要な業務となったため、運用力の強化、人材育成が急務です。従来は全てを内製化していた銀行も、最近は有価証券運用の業務の進め方、競争力の源泉、カルチャー等について、銀行業務とは異質の業務であるとの認識も広まり、内製化に限界を感じて他社との連携を模索するケースも増えつつあると思います。
6月1日、北國フィナンシャルホールディングスの投資助言会社FDアドバイザリーと独立系投資助言会社のALCOLABが経営統合し、FDAlcoが誕生した。連載第4回はFDAlcoの田中あけみ氏と、北國銀行から同社に加わった今井豊氏、濱健次氏に統合の経緯と今後の展望を、そして北國銀行の鷺池誠一氏にFDAlcoと連携した運用高度化への取り組みを語ってもらった。