――商品提供以外で、新NISAの発展に寄与するサービスやサポートの提供は?
今年4月に発足した「NISA推進室」が、新NISA関連の様々なサポートを企画し、提供する窓口になる部署です。商品企画や販売サポートなど、販売会社と関わる様々な部署に横ぐしを刺し、トータルサポートを実現することをめざしています。投信販売に関するWebコンテンツや販売用資料、動画などに加え、販売会社向けの研修プログラムなど、様々なメニューがありますので、販売会社のご要望に応じて様々なサービスを迅速に提供することができます。自ら投資に踏み出せる人はネット証券などで投資を始めるでしょうが、圧倒的に多いのは自ら踏み出すことが難しい方々です。そのような方々に、相談に応じながら投資啓もうを行って投資を始めていただくことが、非常に重要なことになります。投信市場のすそ野拡大を販売会社の方々と一緒になって推し進めていきたいと考えています。
今年3月に福岡のRKB毎日放送にて、新NISA制度に関する解説を行いました。他にも、元サッカー日本代表の大久保嘉人さんにご協力いただき、当社のYoutubeにも出演していただいております。投資初心者である大久保さんが、資産運用の教育カリキュラムを受講して自ら投資ポートフォリオを作ってみるという企画なのですが、サッカー選手という、投資とは無関係な方に登場していただくことで、これまで投資に関心がなかった方々にも見ていただけるようなコンテンツになりました。今後も、このような取り組みや地方のテレビ局とのタイアップ等を行っていきたいと考えております。同じような狙いで昨年12月には、「eMAXIS」のテレビCMも放映しました。
日本の個人金融資産に占める「投信」の比率は4%程度で、預貯金が55%以上を占めています。投資信託(投信)のことを知らないという方々が非常に多いので、投信を知らない方々にいかにしっかりと情報を届けていくかということが大事です。その点では、日常的な資金決済を通じて多くの方々との接点が多い銀行の窓口は重要な拠点といえます。引き続き銀行窓販のご担当の方々とも密に情報交換を続けて、投信市場のすそ野拡大に全力で取り組んでいきたいと思っています。