身勝手な夫に不満を抱くも、経済的に頼らざるを得ない
「どうして離婚を考えるようになったのですか?」。筆者からの質問に「基本的に、自分勝手な人なんですよね」と優子さんが話し始めました。「私が病気で寝込んでいても、『俺のメシは?』って。心配してくれないんです」「あの人といると外食も多くて。水道の水も出しっぱなしで歯磨きするし、部屋の電気も、何度言ってもつけっぱなし」「それに怒りっぽくて、すぐ家を出ていくんです。この前も帰ってこなくて」それから、思い出したように付け加えました。「外でお金を使って発散しているのか、お小遣いが足りないって、よく追加で請求されるんです」。そこから、優子さんの愚痴は止まらなくなりました。
とはいえ、貯蓄を切り崩してきた優子さんも誠司さんの浪費を指摘できる立場ではありません。それに、2人が暮らしているのは優子さんのマンションとはいえ、生活を支えているのは誠司さんの収入です。なにより、この事実は認める必要があるでしょう。感情的になると相手への感謝を忘れがちです。
感謝を忘れると話し合いはうまくいかないだけでなく、冷静な判断ができず、結局、離婚後に貧困に陥ってしまう可能性があります。まずは、誠司さんの収入で生活ができている事実に対して「自分にないものを相手が持っている」と認めることです。そうすると、自分を客観的に見ることができ、建設的に考えやすくなります。その上で、離婚後の生活を考える必要があるでしょう。
●夫への愚痴が止まらない優子さん。離婚した場合、困窮せず生活することはできるのでしょうか。筆者のアドバイスを受けて下した結論とは? 後編【「年間6万円?これでは生活できません」離婚希望の62歳専業主婦がねんきん定期便を見て驚愕、老後破産の危機を前に下した結論は…】で詳説します。
※プライバシー保護のため、事例内容に一部変更を加えています。
