「お金と向き合うこと」は「自らの人生や家族と向き合うこと」。資産形成だけにとどまらない、一人ひとりの人生の物語がきっとあるはず……。このたびFinaseeでは公募企画「あなたの『投資』と人生、教えてください!」を実施しました。全国から寄せられた投資にまつわる人生のさまざまな経験や思いが綴られた投稿の中から選ばれたニックネームあゆさん(30代女性)の体験談をお届けします。
キャリアに挫折、夢破れ帰郷…やがて依存症に
私は今、精神に障がいを抱えて生活している。病を患う前は、都会で看護師としてバリバリ働いていた。
しかし病気で思うように働けなくなり、実家のある小さな田舎町に帰ってきた。とはいえ、働かなければ生活がままならない。再就職先を見つけ、働き始めてつかの間。仕事のキャリアは十分あるのに、病気と薬の副作用のせいか、うまく頭が回らない。
かつてあれだけ仕事に打ち込み、第一線で働いてきたのに……。
自分でも驚くほどノウハウを忘れ、できないことだけを数える日々に陥っていった。そして苦しくなって退職。やがて、転職を繰り返すように……。
結局、狭い地域の中では、「長く続かない、精神疾患のある看護師」とのうわさが広まり、専門職として働く場所もなくなってしまった。
気付けば無職期間は、1年近くも続いていた。さらに悪いことに、就職活動が難航する苦しさから、あろうことかパチンコにはまってしまい……。
「いけない、いけない」
分かってはいても止められず、お金を使い続ける日々。
とうとう貯金が底をついてしまい……。
「これはギャンブル依存症だ」
そこでようやく私は、自分の現状を認めた。
「仕事もない、貯金もない。でもお母さんにだけは、知られたくない……!」
ただでさえシングルマザーで私を育ててくれた母。私が都会から帰ってきたあと、最低限の生活費を渡すだけで実家に住まわせてくれていた。そんな母のことを考えたとき、私の心に浮かんだのは……。
「もうこれ以上、心配をかけたくない……!」
そう思った私は、まずギャンブル依存症をなんとかしようと試みた。
