2Q好決算も株価鈍い 「成長ステージ」の追加策に期待

THKの損益は、輸送機器事業を整理したことで上向きやすくなりました。さらに、AIブームを背景に企業の設備投資も旺盛であり、今期(26年12月期)は第1四半期と第2四半期に相次いで業績見通しを上方修正しています。足元の受注も好調であることから、当面は高いペースでの利益成長が期待される局面といえます。

ただし、投資家の期待値も相応に高い状況です。今期第2四半期の決算を公表すると、翌営業日の株価は前営業日比で一時7.1%高まで上昇するも、終値では同1.8%高まで上げ幅を縮めました。営業利益は前年同期比3.7倍に成長し、今期2回目となる通期予想の上方修正にも踏み込んだものの、投資家にはサプライズ感が乏しかったようです。利益成長の確度は高いものの、株価はそれを織り込んだ値付けとなっているとみられます。

THKは来期(27年12月期)からの3年間を「成長ステージ」と位置付け、M&Aといった追加策で利益の上乗せを探る方針です。非連続的な成長が期待される戦略が公表されれば、株価はさらに上昇するかもしれません。これまで構造改革が先行してきたTHKですが、今後は「攻めの経営」への転換にも注目したいところです。