続く友人たちのお祝いイベント…ギフト代が家計を圧迫
スマホの画面が短く震える、胸の奥がチクリと痛む。またあのグループLINEだ。都内の賃貸マンションで一人暮らしをする絵里(32歳)は、ベッドに寝転んだまま、おそるおそる画面を開いた。
『みんな! 里香の二人目の赤ちゃん、無事に産まれたって! 落ち着いたら、またいつものメンバーでお祝い送らない? 1人5,000円ずつ出し合って、このブランドのベビーウェアセットにしようと思うんだけど、どうかな?』
発起人は、大学時代からのグループでいつも幹事を買って出る親友の美香だ。すぐに他のメンバーから、嬉しそうなスタンプとともに『賛成!』『可愛い、絶対喜ぶ!』と賛同のメッセージが次々に連なっていく。
絵里は画面を見つめたまま、ため息を飲み込んだ。里香の二人目の出産。おめでたいことだ。本当にそう思っている。けれど、絵里の頭の中に瞬時に浮かんだのは、今月の家計簿の数字だった。
手取り24万円。そこから食費、家賃、光熱費、奨学金の返済、そして将来のためのささやかな積立投資を引くと、手元に残る自由なお金は驚くほど少ない。
今月はすでに、別の友人の結婚式で3万円のご祝儀を包み、二次会の会費とドレスのクリーニング代でさらに1万円が消えたばかりだった。そこにきて、この「5,000円」の集金である。
