世帯年収2600万円の夫婦が住宅ローンの返済に苦しむ理由
今回、相談に来られたのは夫38歳・年収1400万円、妻37歳・年収1200万円、手取りベースでも毎月約120万円が入ってくるパワーカップルです。5年前、第一子の誕生を機に住宅購入を検討し始めた二人は、都内の資産性の高いエリアに1億8000万円のマンションを購入しました。フルローン、返済期間45年で住宅ローンを組みました。
45年フルローンで借りたのは、考えがありました。「頭金を入れるくらいなら、その分を運用した方が資産は増える」「金利が大きく上がるまでにはまだ時間がかかるだろう」「子どもが独立する60歳頃にマンションを売却して住み替えるだろうから、そもそもローンを45年で返すことにはならないだろう」。このような考えのもと、ローンを組んだそうです。
ところが、想定より早く金利が動きました。購入当初は0.48%だった金利も、現在は1.1%になりました。以前より金利は上がっていましたが、「5年ルール」により5年間は返済額が据え置かれていました。しかし、その5年が経過し、返済額は月37万円から月42万円へと増加しました。
手取り120万円に対して5万円の上昇のため、小さな変化に見えるかもしれませんが、パワーカップル世帯はとにかく生活レベルと教育費の支出が高い傾向にあります。毎月の生活費は約55万〜60万円、管理費・修繕積立金に5万円、子どもは未就学児ですが教育費に5万円、車の維持費に5万円かかっています。
毎月積立投資を30万円しているため、運用資産は増えていますが、足りない生活費をボーナスで補填している上、ボーナスでは旅行や衣類、家電なども購入しているため、運用資産以外は増えていません。このまま金利が上がり続けると、さらに家計が悪化するという不安から相談に来られました。
●「頭金より投資」の考えで決めた45年フルローン。ところが金利上昇で月々の返済額が膨らみ家計を圧迫し始めます。夫婦が取れる次の一手とは? 後編【金利上昇でもう限界…1.8億フルローンに苦しむパワーカップル、返済額を“月5万円”軽減させた「救いの一手」】で詳説します。
※プライバシー保護のため、事例内容に一部変更を加えています。
