トップの開設率は20代の上位県に匹敵
NISAで浮かび上がる70代の県民性とは。今回は金融庁が2025年11月に公表した「NISA口座の利用状況調査」にある都道府県別・年齢別の口座開設状況を取り上げる。ただし口座数では総人口が多い東京都や神奈川県、大阪府が上位を独占すると予想される。そこで総務省が公表している都道府県別・年齢別の総人口で口座数を割り、人口当たりの開設率を算出。総人口の影響を除くことで、よりNISAに関する県民性が見える形にした。
【70代】NISA口座開設率ランキング(47都道府県)1位~20位
1位 奈良県 25.5%
2位 東京都 22.3%
2位 神奈川県 22.3%
4位 三重県 22.1%
5位 滋賀県 21.8%
6位 兵庫県 21.0%
7位 富山県 20.8%
8位 徳島県 20.6%
8位 香川県 20.6%
10位 千葉県 20.3%
11位 栃木県 19.6%
11位 岡山県 19.6%
13位 大阪府 19.3%
14位 和歌山県 18.9%
15位 鳥取県 18.7%
16位 愛知県 18.6%
17位 福井県 18.4%
17位 埼玉県 18.4%
19位 福岡県 18.3%
20位 京都府 17.8%
※一部の金融機関では基準日時点での都道府県別の口座数を集計できなかった等の要因により、金融庁「NISA口座の利用状況(NISA口座数)」(2025年6月末)と一致しない。
出所:金融庁「NISA口座の利用状況に関する調査(都道府県別のNISA口座開設状況/2025年6月末時点)」、人口推計(総務省発表、2024年10月時点)よりFinasee編集部作成
口座開設率で見る70代のNISA県民ランキング。1位は奈良県(25.5%)だ。2位との差は3.2ポイントに及び、頭一つ抜けた印象。実はこの水準、20代の開設率トップ5(26%~27%)と比べても遜色がない。なぜ奈良県のNISA口座開設率が高いのだろうか。
可能性の1つとして挙げられるのが負債の少なさ。総務省が公表している2024年の家計調査(貯蓄・負債編、二人以上世帯)によれば、全国の県庁所在地および政令指定都市のなかで、奈良市の平均貯蓄額は2923万円、住宅ローンなど住宅・土地のための負債は平均で536万円だった。ここから貯蓄に対する負債の割合を計算すると18.3%と、全国52都市のなかで48番目の水準とかなり低い。負債が少ないことで早期に借入を返済。あとは資産運用に力を入れるといったことも考えられそうだ。
同様のケースは4位の三重県(津市の貯蓄に対する住宅・土地以外の負債の割合は全国で最も低い)、5位の滋賀県(大津市の貯蓄に対する住宅・土地のための負債額の割合は全国49番目)でも見られる。
関西圏以外では、首都圏から東京都と神奈川県が22.3%で同率2位だった。
