公募投信残高300兆円に迫り過去最高<2025年11月末最新データ>

国内公募投資信託(以下、投信)の2025年11月末時点の純資産総額は297 兆 3,783 億円(前月比1兆3,189億円増)と7カ月連続で増加し、6カ月連続で過去最高を更新した(2025年12月発表、投資信託協会)。為替(対米ドル)が円安に推移する等により、運用額は1兆962億円増加した。資金動向は5,722億円の純資金流入と、6カ月連続で流入超となった。

国内株式市場では2025年10月に日経平均株価が5万円を超え、史上最高値を更新。その後11月には5万円台を挟んでの展開が続いたことなどから純資産総額の増加幅は前月(10月)と比較すると小幅にとどまった。なお、10月は前述した国内株式市場の大幅な上昇等により、過去最大の運用増加額(17兆5 ,759億円)を記録している。

11月の公募投信全体の純資産総額のうち、株式投信は280兆7,064億円(5,674本、前月比5本増)となり、94.4%を占める。株式投信の純資産総額も過去最高を記録した。公社債投信は16兆6,719億円(86本、前月同数)となった。

公募投信の純資産総額

公募投信の純資産総額を表した図表
 
出所:投資信託協会「統計データ」よりFinasee編集部作成