若い層ほど高まるペアローン・収入合算の利用率
住宅ローン利用者全体のうち「ペアローン」または「収入合算」を利用した人の割合は39.3%となっている。住宅金融支援機構が実施した最新調査「住宅ローン利用者の実態調査【住宅ローン利用者調査(2025年4月調査)】」(2025年6月27日公表)の結果だ。前回調査時(24年10月)とほぼ同水準だが、年代別に見ると顕著な傾向が明らかになっている。
ペアローン・収入合算の利用
20代の利用者では、ペアローンまたは収入合算を利用した割合が67.1%と、実に3人に2人以上が夫婦または親子などで協力して住宅ローンを組んでいる。特にペアローンの利用率は44.0%と半数に迫る勢いで、他の年代と比較して最も高くなっている。
ペアローンについては30代で29.6%、40代で14.7%と、年代が上がるにつれて利用率は下がるものの、若い層を中心に広く活用されていることが分かる。背景には、住宅価格の高騰や共働き世帯の増加など、社会経済状況の変化が反映されていると考えられる。