限られていたトップVCの世界が個人投資家にも広がる?
トップVCとは具体的にはどのようなVCだろうか。例えば、米国の市場調査会社シービーインサイツ(CB Insights)が独自に全米トップ20のVCをランキングしており、その中にはセコイア・キャピタル、アンドリーセン・ホロウィッツ、グーグル・ベンチャーズ(GV)、クライナー・パーキンス、アルムナイ・ベンチャーズなどが含まれている。
実際、エアビーアンドビーに初期投資をしたVCの多くもこのランキングに名を連ねている。これらトップVCは優れた案件を早期に見極め、長期的な成長を享受する体制を整えているからこそ、平均を超えるリターンを実現できている。
従来、「トップVCへの投資」は年金基金や大学基金といった一部の限られた機関投資家しかアクセスできない世界だった。しかし近年、こうした特別な投資機会が少額からでも間接的に個人投資家へ開かれ始めている。
こうした流れは、日本人にとっても資産形成の新しい可能性を開き始めている。