男性シニアアルバイトに多い「不動産や株式を保有」
シニアアルバイトが保有する資産にはどんな特徴があるのか。調査によれば、最も回答率が高いのは「預貯金」で50.3%。次いで「不動産」(21.1%)、「株式・債券」(18.8%)と続く。
不動産については60代男性が36.1%、70代男性が35.8%と高く、逆に60代女性は9.2%、70代女性は18.9%にとどまった。
同様に株式・債券についても60代男性が31.4%、70代男性が25.2%だったのに対し、60代女性、70代女性はともに14.2%だった。
前問で60代男性が1年程度、働かなくても暮らせる程度の資産を「十分に保有していると思う」と回答した背景には、こうした不動産や株式などの存在もあるのかもしれない。
ポジティブ・ネガティブ両面 「定年退職後アルバイト」のギャップ
同調査によるとシニアアルバイトの46.8%は定年退職の経験があるという。アルバイトに変わったことで、どのようなギャップがあったのか。
結果を見ると、最も回答率が高いのは「思ったより給料が少ない」で45.0%。次いで「思ったより年収が下がった」(43.7%)。
収入面でネガティブなギャップが挙げられた一方で、「思ったより仕事の自由度が高い」(42.4%)、「思ったより仕事にやりがいがある」(40.7%)などやりがいや責任についてポジティブなギャップを挙げる人もいた。
シニアアルバイトを雇う企業側としては、事前に十分な情報提供を行うことの重要性が示された格好だ。
調査概要 調査名:シニアのアルバイト調査(2025年) 調査主体:株式会社マイナビ 調査対象:アルバイト就業中の65歳以上の男女1446人 調査期間:2025年2月17日~2月25日