北関東の景気の先行きについて景気ウォッチャーたちはどう見ているのか。2025年6月9日に内閣府より公表された北関東の５月の景気の行き判断DIは43.3と、前月差プラス5.0。なお、全国平均の44.8と比較すると1.5低い。

2025年5月景気の先行き判断DI　

北関東43.3（前月差プラス5.0）
全国44.8（同プラス2.1）

家計と企業、そして雇用に関する景気の先行きについて北関東の景気ウォッチャーたちの代表的なコメントを見ていこう。

自動車販売店「当地域の自動車メーカーは米国への輸出が減少した分を国内需要に回しており、納期が改善されてきて生産も順調」（家計動向関連…判断：□不変）

一般機械器具製造業「受注増加を見込めない状況が続いている。米国の関税政策による先行き不安もある」（企業動向関連…判断：□不変）

人材派遣会社「短期の派遣が増加傾向で、一時的だが派遣の仕事が増えると予測」（雇用関連…判断：○やや良）

その他の特徴コメントとして、スーパーのウォッチャーからはコメ価格に伴う今後の景気回復に言及があった。

スーパー「今後は米価が安定する等、条件が整えば景気回復につながる」（判断：□不変）

出所：内閣府

●前編「【北関東の景気の現状は？】茨城、栃木、群馬は前月プラス4.2、「何もかもが物価高」の一方で、“消費盛んな年代”とは？「2025年6月公表最新調査」」