高値からの急反落 配当利回りは2.4%へ上昇

SCREENホールディングスの株価は2024年に山なりのチャートを描きました。3月までは大きく値上がりし、7日に上場来高値となる2万440円まで買われています。これは年初来で70%もの急騰です。しかし以降は値を消していき、8月には9000円まで値下がりしました。以降はおおむね1万円をはさんだ値動きとなっています。

【SCREENホールディングスの株価チャート(過去5年間)】
・株価:1万80円(2025年1月10日終値)

 
出所:Tradingview
 

投資家の心理が冷える一方、株価が下がったことで配当金には妙味が出てきました。足元の配当利回りは2.45%と、プライム市場の加重平均利回り2.11%(2024年12月)を上回っています。配当金を重視する投資家にも、SCREENホールディングスは選択肢になりやすくなってきたのではないでしょうか。

【SCREENの予想配当利回り(2025年3月期)】

・予想配当金:247円
・予想配当利回り:2.45%

出所:SCREENホールディングスホームページ

通常の株式投資では配当金に約2割の税金がかけられます。しかし、新NISAを通じた投資なら非課税にできます。新NISAでは成長投資枠で個別株式に投資でき、その年間投資枠は240万円です。足元の株価で計算すると、SCREENホールディングスなら200株まで購入できます。配当金が計画どおり支払われるなら、総受取配当金は4万9400円となります。

とはいえ、高値から半値まで急落したSCREENホールディングスは、今後も大きな値動きが想定されます。リスクは相応に高い銘柄といえるでしょう。投資の判断は、事前に事業内容や業績を把握し、慎重に行いたいところです。本記事でそれらを解説します。