「貯蓄額」や「投資額」の地域別傾向はいかに? 

貯蓄や投資に関する県民性を見てみよう。ソニー生命保険株式会社が行ったアンケート調査から貯蓄額に関するランキングは次のとおり。

出所:ソニー生命保険株式会社「47都道府県別 生活意識調査2024<後編>」

「現在の貯蓄額」「1ヶ月の貯蓄額」ともに、兵庫県が1位に輝いた。特に「現在の貯蓄額」については、全国平均の「372.5万円」を大きく上回る「623.5万円」を記録しており、約1.7倍と高い水準を誇る。

同県は同じ調査の「マネー関連の知識が豊富だ」という項目でも1位にランクインしていた。お金に関する知識量が、効率的な貯蓄行動に結び付いていることがうかがえる。

なお、同項目で2位と3位に入っていた神奈川県と東京都も、同じくトップ3入り。やはり貯蓄を増やすためには、日ごろからお金に関する知識をつけることが重要だと言えそうだ。

●前編「マネー上手な県民性ランキング 「倹約家が多い」「家計管理が得意」1位は?  47都道府県の実態が明らかに」では、県ごとの倹約家、浪費家の割合などを詳報。

1カ月の投資額1位はどの都道府県?

次に投資額に関するランキングも見てみよう。

出所:ソニー生命保険株式会社「47都道府県別 生活意識調査2024<後編>」

「1ヶ月の投資額」1位は東京都で、その額は「30,550円」。全国平均の「17,584円」と比べると約1.7倍に及ぶ。

2位はまたしても登場の兵庫県。東京都との差は約3000円あるものの、全国平均を約1万円上回る「27,950円」という結果であった。

貯蓄や投資に関するランキングを見てみると、トップ3では総じて都市部が目立つ。経済の中心地であり、情報や金融商品へのアクセスが容易であることが、資産形成の土壌を築いていると言えそうだ。

「暮らしやすさ度」1位は、人気のあの街! 

同アンケートでは、生活や暮らしに関しても質問している。「自県の暮らしやすさ度」については次の結果となった。

出所:ソニー生命保険株式会社「47都道府県別 生活意識調査2024<後編>」

1位は、「住みたい街ランキング」などで、しばしば高い評価を受けている「福岡県」。都会的な利便性と自然環境のバランスの良さが人気の理由として取り上げられることも少なくないが、住民自身も暮らしやすさを実感しているようだ。

そして2位は「東京都」、3位は「兵庫県」という結果に。どちらも貯蓄や投資に関するランキングにも登場しており、経済的な充実と暮らしやすさが両立していることがうかがえる。