2024年は「買付」の年 投資上級者ほど顕著
投資家は2024年、どのような行動を取っていたのだろうか。今回は資産運用会社であるGlobal X Japanによる投資家331人を対象とした調査を参考にする。
調査によれば、投資経験の長さに関わらず「買付のみ」あるいは「売却より買付の方が多い」と回答した人が「売却のみ」あるいは「買付より売却の方が多い」より多かった。特に投資上級者の92.8%は「買付>売却」と、投資中級者や投資初心者に比べてその傾向が顕著だった。
投資上級者ほど運用状況の自己評価が高い
2024年の日経平均株価は8月に乱高下があったものの、12月27日には終値で4万円を回復。年末の終値は3万9894円54銭となり同年1月4日の大発会の終値である3万3288円29銭を上回っただけでなく、バブル期を上回る値で1年を終えた。異例の値動きを見せた1年だったが、投資家の自己評価はどうだろうか。
調査によれば、2024年の投資運用状況に対する得点として、投資上級者、投資中級者で最も回答率が高かったのは「60点~80点未満」。調査では、「40点~60点未満」を可もなく不可もなくという基準としているので、「60点~80点未満」が最も多いという結果から自己評価は比較的高いと言えそうだ。
一方、投資初心者だと「40点~60点未満」の回答率が最も高く、若干低い評価となった。投資を始めて1年でこれだけの出来事があったのだから、自分がうまく立ち回れたのか自信がもてないのは無理もないだろう。