従業員と良好な関係を築けていない? 

いったいどんな理由から、わざわざお金を払ってまで退職代行サービスを利用したいと考えるようになるのでしょうか。調査結果では、「退職を引き留められた(引き留められそうだ)から」が40.7%で最多。「自分から退職を言い出せる環境でないから」が32.4%、「退職を伝えた後トラブルになりそうだから」が23.7%で続きます。

会社側としては従業員への教育費用が無駄になることや、引継ぎのため後任の担当者を改めて確保するなど、手間がかかることから、どうにかして引き止めたいと思うところ。中には強引に引き止める会社もありそうですね。

まだ普段から従業員と良好な関係が築けていればよいですが、コミュニケーション不全に陥っていれば「退職を伝えた後トラブルになりそう」と従業員が考えるのも理解できます。従業員側も、たとえば、入社してすぐの退社となると、後ろめたい気持ちがあり、話を切り出しにくいのかもしれません。

出所:株式会社マイナビ 「退職代行サービスに関する調査レポ―ト」

利用者の7割超「今後も利用したい」

それでは、退職代行サービスを使ってみたい人はどのくらいいるのでしょうか。調査結果では、「今後も利用したい」と回答した人は20.1%。過去1年間で利用した人に限ると74.2%に達しました。実際に利用してみてサービス内容に満足している人が比較的多いようです。

年代別では「30代」が25.3%、職種別では「営業」が37.8%と最多でした。

出所:株式会社マイナビ 「退職代行サービスに関する調査レポ―ト」