役に立っているのも年金、充実させてほしいのも年金

調査では、社会保障全般についても質問しています。「国民生活に役立っていると考える社会保障分野」として最も多く挙げられたのが「老後の所得保障(年金)」で約65%、次いで「医療保険・医療供給体制など」が約54%。年齢別では、40代以下では「医療保険・医療供給体制など」が最多、50代以上では「老後の所得保障(年金)」が最多でした。

出所:厚生労働省

一方で、「今後充実させる必要があると考える社会保障の分野」については、「老後の所得保障(年金)」が最多で約64%、次点が「老人医療や介護」約43%。年代別では20代、30代では「子ども、子育て支援」が最も多く5割を上回りました。40代以降は「老後の所得保障(年金)」がそれぞれ最多でした。

 出所:厚生労働省

なお、この調査は医療、介護、年金、子ども・子育て支援など社会保障における自助・共助・公助のバランスのあり方に関する意識調査として厚生労働省により2022年7月に実施され、全国7128人の回答を集計、2024年8月27日に結果が公表されています。

自身の世代や親世代などのデータを参考に、利用できる年金の制度やサービス・商品を今一度見直してみてはいかがでしょうか。中でもiDeCoは掛金の積立時、運用時、受取時の3段階で税制優遇が受けられる制度。制度改正が進み加入しやすくなっており、現在では65歳未満で国民年金に入っている人なら基本的に加入できます。