新NISAをきっかけに投資を始めた人はなんと10人に1人
新NISAでは、対象商品や投資額などの条件を満たせば売却益や配当金が非課税になる制度。2024年半ばまでの株高も相まって、新NISAをきっかけに投資を始めた人は多いと思いますが、実際はどの程度なのでしょうか。調査は金融オンラインスクールを運営する株式会社FreeLifeConsultingが全国20代〜60代の男女2000人に投資経験を質問。
結果、新NISAをきっかけに投資を開始した人(新NISA参入組)が9.5%に達しました。「投資経験あり」と回答した人が43.8%なので、新NISA開始以来、日本の投資人口は実に2割以上増えた計算になり、投資がより身近な存在になったことがわかります。
図表1 あなたは、今までに投資をしたことがありますか
「他人に薦められたから投資を始める」人が約3倍多い新NISA参入組
新規参入組が投資を始めたのはなにか理由があるのでしょうか。新NISA開始以前から投資を行っている人(既存投資組)との違いも気になるところです。調査では、新NISA利用者に投資を始めた理由を質問し、回答を既存投資組と新NISA参入組で集計。
結果、いずれのグループでも「老後の資金を増やすため」と回答した人が最多。「資産を効果的に運用し、収益を得るため」「投資が楽しい/興味があるため」が続きます。
興味深いのは、「銀行/証券会社に薦められたから」「TVで見たから」「知人から薦められたから」「国や自治体から薦められたから」など、他人に薦められたことを理由に挙げる人の割合。既存投資組が12.5%に対し、新NISA参入組が36.5%と3倍近い差。新NISA参入組のほうが投資のきっかけにおいて他人の意見の影響を受けた人が多いようです。
図表2 投資をする理由を教えてください