1年後の不動産価格、「横ばいで推移する」が最多

刻々と変化する不動産市場。1年後の価格はどうなると予測しているのでしょうか。最も多かった回答が「横ばいで推移する」(46.0%)で、「上がる」(36.3%)と合わせると「82.3%」。つまり8割超の人が、「現状の高騰感や高止まりが続く」と見ていることが分かります。

出所:野村不動産ホールディングス株式会社「投資用・事業用不動産サイト「ノムコム・プロ」 2024年度不動産投資に関する意識調査(第16回)を実施」

「上がる」と考える人は、「インフレ傾向」「中国やインドなどの富裕層が円安を背景に不動産投資を増加させる」と分析。一方で「下がる」と考える人は、「景気減速」「一部の都心などを除いて需要が減る」などの不安要因を挙げています。

また「横ばいで推移する」と回答した人は理由として、「原材料費、人件費のアップはまだまだ続くし、潤沢な資金を持つ投資家が買い進んでいる」「これ以上あがると購入者が減るが、下がる要素もない」などを挙げています。

なお一年後の融資金利については、約8割(79.3%)が「上がると思う」と回答。昨年度と比べて、大きく増加(23.9ポイント)しています。

一方で「下がる」予測はなんとゼロ%に。「融資金利は上昇していく」が大方の予想となりました。借入コストの増加にどう対処するかが、今後の課題になりそうです。